歯槽膿漏について

歯槽膿漏(歯周病)のことを知っていますか?
 歯磨きの時に歯ぐきから出血していませんか?それはおロの中の汚れに含まれる細菌が出す毒素によって歯ぐきが腫れ、血がでやすくなっているためです。この状態を歯肉炎といいます。歯槽膿漏とは歯肉炎が進行して歯を支えている骨(歯槽骨)がしだいに溶けてゆき、グラグラになって最後には歯が抜けてしまうという病気です。全く虫歯がないきれいな歯でも歯槽膿漏で抜けてしまうということがあります。(大人の歯を失う原因の50%が歯槽膿漏です。)

歯槽膿漏の原因の一つとして、歯垢(しこう)や歯石(しせき)があります。

*歯垢とは?
歯の汚れまたはプラークと呼ばれる白い粘り気のあるもので、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目につきやすいです。細菌と食物のカスなどの混じりあったもので、1mg中に2〜5億個の細菌がいるそうです。(生きている細菌の巣になっています。)歯垢の中の細菌は、食物中の糖分を栄養にして増え続け、毒素を出し歯肉に炎症をおこします。
ブラッシング(歯磨き)で除去できるので、自分できれいにすることができます。しかし、ただ磨けばいいというわけではないので、正しいブラッシングの方法を知ることも大切です。歯垢は食べてから時間がたつとネバネバと歯についてとりにくくなるので、「食べたら磨く」習慣を身につけましょう。

*歯石とは?
歯垢が唾液中のカルシウムやリンによって、石のように硬くなった状態のものです。磨かないでいたり磨き残した歯垢が、歯石となるのです。さらに、歯石の表面はざらついていて歯垢をつきやすくしてしまいます。
歯石になってしまうとブラッシングではとれないので、歯科医院で定期的にとること(除石)をおすすめします。歯石のつきかたは人それぞれ違うので、何ヶ月ごとに定期健診を受けたらよいのかはおたずね下さい。

 歯を失わないために、毎日のブラッシングで常にお口の中をきれいにしておきましょう。ブラッシングは自分でいつも出来ることで、−番の予防法でもあり治療法です。
 定期健診では、歯石の除去や毎日のブラッシングではなかなか磨けない部分(歯と歯肉のすきまなど)をきれいにしたり、歯の表面を歯垢がつきにくいように磨いたりということをしています。歯槽膿漏にならないように進行しないように一生自分の歯で食べるためのお手伝いをします。

歯槽膿漏の進み方と治療方法

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1、歯についた歯垢の中の細菌が出す毒素により、歯肉に炎症がおきます。歯肉が赤く腫れ、ちょっとした刺激(ブラッシングなど)で出血することがあります。
[治療法]血が出るからといって磨かないでいませんか?歯垢をきれいにとるように磨いてみましょう。だんだん出血しなくなってきます。


2、歯肉の炎症が進むと、歯と歯肉のすきまが広がりはじめます。(すきまが深くなる と入り込んだ歯垢はとりにくくなります。)歯石もつきはじめ、歯を支えている骨 (歯槽骨)がなくなりはじめます。
[治療法]歯垢をつきやすくしている歯石をとって、あとは毎日のブラッシング で歯垢をとりのぞきましょう。特に奥歯は磨きにくくて磨き残しが多いところです。歯の根が2〜4本にわかれていて、そこまですきまが深くなるとなかなかきれいにすることができなくなってきます。

3 、歯槽骨の破壊がすすみ歯がグラグラするようになってくると、硬いものが噛みにくくなります。歯槽膿漏がここまで進むと体が悪い物を出そうとして歯を押し出しているのです。歯が浮いた感じがしませんか?歯肉はぶよぶよし、膿がでて口臭もひどくなります。
[治療法]歯石をとって毎日のブラッシングで歯垢を磨きとることはもちろん大切ですが、押し出されている歯は咬むたびにかみ合っている歯から強い力を受けていることがあります。その場合はかみ合わせを調整して安静にしてあげることも必要になってきます。

4、歯の根が露出してきます。歯槽骨はほとんどなくなり、歯はかなりぐらつきだして、最後には抜けてしまいます。
[治療法] 残念ですが失った歯はもとにはもどらないので、ほかの歯を失わないように頑張って 磨きましょう。
            

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