越 野 潤 展  - WHITE SQUARE - 02. 7 / 1 mon.- 30 tue.
 

白色モノクロームの平面作品。
微粒なピグメントがスクエアのおもてを繊細におおう、夢が凝りた結晶のように 澄んだ存在。そのような特殊さと普遍性をあわせもつ純白の作品を、白い壁に 整然と並べ、外界と隔てられた静謐な空間に、微かな波紋をおこします。

 

● 作品リスト........ タイトル「WHITE SQUARE」各24×24cm、10点、顔料、麻布


 

 
 

 

 

 

 

 

  

● 越野 潤 展  -WHITE SQUARE-  によせて .............

 

 越野潤は、1997年から制約された色、形をモチーフに、個展、グル−プ展で作品を発表している。近年の作品では素材に顔料、カゼインを用いて、色そのものの魅力を感じさせるような独自性と普遍性を備えた画面の実現を追求している。今回この新しいギャラリーワークスでの展示にあたって、作家はギャラリー完成後、実際に現場を訪れてから作品の構想に取りかかっている。

 構成については、多数の作品が四方の壁に会場を取り囲むようにして配されているというものであるが、このような配置の仕方は過去にもこの作家が試みて来た手法である。作品1点1点の展示というより、観る者を多数の作品が取り囲むように配する事により、作品を含めた会場全体と鑑賞者自身との関係性を強く意識させるものになっている。今回新しいギャラリー空間での展示という事で、その空間との関わりに積極的な意味を持たせたコンセプトであるが、作品1点1点と向き合っての鑑賞も可能である事は言うまでも無い。

 白という色を選んだ理由についても、前回のギャラリーヤマグチでの展覧会(Modest Youngs)の作品と並行して計画されたシリーズであるが、今回特に、まさにこれからスタートするギャラリー、という場所の持つ意味性を十分に意識しての選択であった事は事実である。こういったシンプルな作品、しかも色味、彩度さえ持たない白の作品となれば、一見何も表現されていないかのような負の印象を受け取りかねないが、近付いてじっくり表面を観てみると、表現的な要素を排除しつくしたかのように思えるその表面に、幽かに浮かび上がる固有の表情がある事を発見できる。無であるようで、そこには有という意味を示唆するだけの機能を与えられたかのような微粒なテクスチャーが、無に抵抗するように存在している。それは表現の極北を突き抜ける地点で、なお表現の留まるべき土地を開拓しようとする作家の姿勢にも重なる。

 これらの作品から、極限の作品成立に挑戦するスリル、作品成立の起点に対する問いかけを読み取る事も可能であるし、もっと直接的に、作品表面の持つ質、不思議な視覚体験を味わう事、またそういう純白の表面が感じさせる様々なイメージ、連想の世界にたゆたう事、そしてそれらの作品に取り囲まれた空間に忘我し浸る事も可能であろう。鑑賞の仕方は観る者に任されている。そういう観る者の想像を遊ばせる余地の十分にある作品であり、それが作者の作品に込めた意図でもある。

 

 

 
 



略   歴

1967
1991
大阪生まれ
京都市立芸術大学大学院修了  修了制作 "HOP KEN"

個   展

1997
1998
1999
2001
2002
2003
SPATTERING
2 COLORS
2 RECTANGLES AND 2 LINES
COLORS
WHITE SQUARE
WORKS
大阪/ラーガハウス
京都/ギャラリーそわか
大阪/ラーガハウス
大阪/CASO
大阪/GALLERY wks.
大阪/GALLERY wks.

グループ展

1997
1998
2001
2002
2003
2004
6 MEN'S WORKS OF DRAWING
DRAWINGS
THE UNDERNEATH
MODEST YOUNGS
絵画の証
越野潤/金村仁展
京都/ギャラリーそわか
京都/ギャラリーそわか
京都/ヴォイスギャラリー
大阪/ギャラリーヤマグチ
大阪/CASO
大阪/ギャラリーヤマグチ

関連サイト

JUN KOSHINO.........http://www5.ocn.ne.jp/~jaykay/jk.html
CASO.....................http://www.cwo.zaq.ne.jp/bfac6008/lib/c10327k.html
iwanos station........http://www.mediawars.ne.jp/~iwanof/koshino1.htm

home