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Military Tube Tester TV-7 series

真空管試験機としては定番中の定番です。
無印のTV-7/Uからはじまり、TV-7A/U,TV-7B/U,TV-7D/Uをよく見かけます。TV-7Cもあるようなのですが見たことがありません。TV-7は朝鮮戦争中に前モデルI-177にかわって使われるようになったようです。
アメリカ製のため日本独自の真空管については設定用データがありませんが、一部真空管については測定用データを作成されている方がいます。

BAMA (the BOAT ANCHOR MANUAL ARCHIVE)
TV-7のデータはこちらで入手可能です。他にも真空管時代の無線機などのデータがすべて無料で入手可能。

TV-7シリーズはHICKOKの600や6000シリーズなどと同じGm測定型の試験機です。別ページで紹介しているHEATHKITのTC-2などの簡易型測定器とは一味違います。測定の信頼性はこちらの方が上です。
※簡易型のエミッションチェッカーだとOKでもGm測定型で測るとNGのケースやその逆のケースがある(らしい)。

米軍で使用されていたもののためケースは傷だらけのボコボコなんてものも結構ありますが、その分内部パーツもHICKOKの600あたりとくらべるとかなり丈夫そうなものが使われています。


アメリカから取り寄せた我が家のTV-7B/U
本体価格は日本の相場よりだいぶ安かったのですが、重いため送料がかなりかかりました。
整流管を交換したりしていたらヤフオクの落札相場とほとんど変わらないことに。

メーターはフルスケールで120。右下のツマミでレンジを4段階(TV-7Dは5段階)に切り替えて使用します。
ツマミがたくさんあって使い方が難しそうですが、
 (1)ツマミをチャート指定の位置に合わせる
 (2)測定スイッチを押す
という基本動作はエミッションチェック型のHEATHKIT・TCシリーズと変わりません。
メーター数値=GmではないのでGmを知りたい場合は換算する必要があります。プリントアウトしてケースのふたにでも貼り付けておくと便利です。

メーター表示 レンジB レンジC レンジD レンジE
  0    0    0     0     0
 10  250  500  1250  2500
 20  500 1000  2500  5000
 30  750 1500  3750  7500
 40 1000 2000  5000 10000
 50 1250 2500  6250 12500
 60 1500 3000  7500 15000
 70 1750 3500  8750 17500
 80 2000 4000 10000 20000
 90 2250 4500 11250 22500
100 2500 5000 12500 25000
110 2750 5500 13750 27500
120 3000 6000 15000 30000


TV-7は海外のホームページをちょっと検索すればメンテナンスマニュアルのPDFファイルは沢山見つかりますし、日本でもホームページで紹介している人が多く情報が得やすいです。

メンテナンスマニュアル(TM 11-6625-274-35)は便利です。各部電圧の初期設定のための調整方法などはもちろん、使用中に発生したトラブル(メーターが動かない・振り切れるなど)についても「○番の部品を確認しろ」ということが発生状況に応じて多数記載されています。
本体の部品周辺には番号が印刷されており、いちいち回路図と照らし合わせることなく該当部品をチェックできるわけです。
トラブルシューティングについては同マニュアルのChapter 2に、初期設定のための微調整の方法はChapter 3に記載されています。


裏側の様子
部品番号が印刷されているため目当ての部品を見つけやすい。
S102やS103はロータリースイッチ。普通の茶色いベーク製に比べて頑丈そう。


設定用データ(TB 11-6625-274-12)はヤフーオークションでたまに見かけるほか、AESでも$10程度で販売しています。もちろんネット上でもPDFファイルをあちこちに見かけます。

買うならTV-7/UとTV-7A/U(初期タイプ)以外のものがお勧めです。TV-7A/Uの途中から半固定抵抗などの使用が増えて微調整がしやすくなっているのですが、それ以前のものは半田付けされた抵抗を交換する必要があるため調整が面倒です。

TV-7 使用メモ

メモ1・ヒューズが飛んだ
ヒューズに使われている81の定格は6.5V6.6Wですが、バイクや車用の6V8W球で代用できます。ホームセンターのカー用品コーナーなどで見つかります。
普通に使っている分にはまず飛びませんが、ヒーター電圧を50Vとかに設定したままうっかり6.3Vの真空管を挿したりするとピカッと光って切れます。ヒーターに通電すると同時に切れますので1,2個ストックしておくと安心です。しまった!と思ったときにはヒューズは切れていて、しかもそういうときに限ってストックしてないんですよね。おかげで次の休みまで作業が持ち越しに(体験談)。

メモ2・パイロットランプがつかない
パイロットランプに使われている#47の規格は6.3V 0.15Aです。1個100円程度で普通に手に入ります。

メモ3・ショートランプがつかない
NE-45かB7Aという名のネオンランプです。需要がないのでホームセンターなどでは手に入りません。現物を持って秋葉原あたりに出るかネットで探すのが一番でしょう。

メモ4・メーターが壊れた
TV-7のメーターはフルスケール200μアンペア・内部抵抗2,365Ωです。交換用のメーターを入手するのがベストですが、だめなら同スケールのメーターを入手し、目盛を自作して修理する手もあります。たぶん一番簡単な方法は下のリンクで紹介しているデジタルメーターに交換する方法です。

メモ5・真空管試験機と真空管のペア組みについて
TV-7でのペア組みは無理です。といいますか無駄です。ペア組み目的でTV-7などを買うのはやめた方がいいです。
ペア組みはアンプの動作条件に合わせてやらなければ意味がありません。
TV-7ではAC170Vを水銀整流管83で整流してB電圧を供給しています。整流直後の電圧で200V強といったところです。6L6やEL34など出力管の動作電圧としては低く、12AU7などの電圧増幅管の動作電圧としては高めです。

言うまでもなくB電圧やバイアスによってGmには違いが生じます。ですからTV-7のテスト電圧で特性が揃っていても実際の動作電圧で特性が揃う保証はありません。

というわけで、TV-7でペア組みされた真空管を買う際はその辺を踏まえてペア組はあくまで目安として買いましょう。45とか60とかメモ書きのしてある箱を2個組にして売っていたらTV-7でペア組みしていると考えましょう。秋葉原だとキョードーとかクラシックコンポーネンツあたりはTV-7の測定値でペア組みしたものを置いているようです。

海外のTV-7関係おすすめリンク

国内は「TV-7」で検索すれば沢山見つかります。ここでは海外のホームページだけを紹介。

Roehren-Geschichtliches/Roehrenpruefgeraete
TV-7A/Uの完全分解洗浄をしています。他にも真空管試験機を多数掲載。「独−日」翻訳よりも「独−英」翻訳の方が私は読みやすいです。

A TV-7 Meter Replacement Adventure
こわれたTV-7のメーターをデジタルメーターに交換しています。交換用メーターは日本だとKEV TUBE LABOで買えるようですが16,000円もします。このHPの方法を使えば秋月のメーターとACアダプター、それに調整用抵抗数本の2,000円で済んでしまいます。

BAMA (the BOAT ANCHOR MANUAL ARCHIVE)
TV-7に限らず各種マニュアルがpdfやdjvu形式で保管されています。元々のマニュアル類の印刷品質が悪い上にスキャニングの解像度が低くて見にくいデータが多いですが、すべてのデータがフリーで入手可能です。本家はftpサーバーからダウンロードする形式なので、ftpだとうまくダウンロードできない場合はミラーサイトからどうぞ。TV-7関係のデータは「Military Gear」内にあります。

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