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TA7252AP ICアンプ 構想編

モノラル2台で900円の秋月のキットを使ったパワーアンプの製作です。
出力は13.2Vで5.9W(4オーム負荷)なので8オームのスピーカーならその半分の約3Wというところでしょう。マニュアルを見ると18Vなら4オーム負荷で11W近くまで出るようです。
出力3Wでは少々物足りないので電源は定格いっぱいの18Vとし、5W程度を目指すことにします。

検討

とりあえずTA7252APのデータシートとキットの回路図を見比べます。
TA7252APデータシート(pdf file)
キットの回路は東芝のデータシートにあるテスト回路に入力レベルの調整を加えただけです(キットのR1, VR1)。ゲインは最大の53dB(440倍!)でこれはかなり大きめです。
パワーアンプのゲインは20dB(10倍)〜26dB(20倍)もあれば充分です。キットでは入力のR1,VR1で入力の信号を-30dB程度小さくすることでアンプ全体のゲインを小さくすることが出来ます。

せっかくですからゲインの計算を実際にしてみましょう。データシート(2ページ)によればTA7252APのゲインの計算式は
 Gv=20log{(R1+Rf+R2)/(R1+Rf)}
です。
対数計算なんてわかんねえよ!と投げる必要はありません。最近ではgoogleで計算してくれます。
ためしにデータシート=キットの数値で計算して見ましょう。計算値をクリックするとgoogleの計算結果が別ウインドウで開きます。
(1)logの後ろの数値は簡単に計算できます。
  (33500+75+0)/(75+0)=447.666667
(2)20log447.666667を計算します。
  20log447.666667=53.0190952dB
このとおりゲイン53dBと計算してくれました。ああ、グーグル万歳!!


さて話を戻しまして。

TA7252APはゲインを40dBまで落とすことが出来ます。ゲインが小さい方が音質はいいです。
そこでR2を0オームから変更してゲインを小さくします。240オームの抵抗を使うと40.6dBでちょうどよさそうです。

あとはキットのR1,VR1を変更してトータルゲインが20dB程度になるように調節すればいいのですが、キットを箱に入れるだけではあまり面白くありません。

そこでキットの前にバッファとして真空管を入れたいと思います。
使うのは低電圧動作についてヘッドホンアンプで実証済みの6DJ8です。これをカソードフォロワーで使います。
さらに、ちょっとはトーンコントロールも欲しいとおもいBASSブースト機能もつけることにします。
本当ならいろいろと検討しなければいけないところなのですが、ネットをさまよっていたところいい作例を発見しました。Valves' WorldのCDバッファアンプ(番外編その20)です。今回はこれを参考にさせていただきます。
[ボリューム]--[BASSブースト(-13.5dB)]--[6DJ8]--[TA7252入力抵抗(-5.0dB)]--[TA7252(+40.6dB)]--[スピーカー]

これで40.6-13.5-5.0=22.1dBで当初の予定通りの数値になります。実際には6DJ8のカソードフォロワーで多少ゲインが低下しているはずなので21dB程度になるはずです。
<メモ〜R1,VR1 数値表>
-20dB:R1=43K VR1=5.1K
-15dB:R1=30K VR1=5.1K
-10dB:R1=11K VR1=5.1K
-05dB:R1=3.9K VR1=5.1K

普通にキットのみで作る場合は-20dB(R1=43K, VR1=5.1K)の組み合わせでいいでしょう。


イメージとしてはだいたいこんな感じ。6DJ8とアンプ基板の間に直流カットのCが必要です。

電源の検討

ゲインと電源電圧は決まりました。
後は電源をどうするかです。選択肢としては
(1)ACアダプター
(2)電源トランス+大容量電解コンデンサ
(3)電源トランス+LM317orLM350 安定化電源
の3つでしょうか。
 ここは男らしく(2)でいきましょう。電源は質より量です。R1800から取り出したLM1875のアンプは30,000uFも載せているわけですし、両チャンネル合わせて15,000uFくらいならきっと平気でしょう。大丈夫そうなら30,000uFくらいまでチャレンジです。
電源トランスは14V-2Aのが1500円もあれば買えるはず。これをブリッジ整流して大体18Vが取れます。6V端子もついているのを見つければ真空管のヒーター電源もOKです。

中身についてはこんなところでしょう。

<つづく>

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