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TOP>DATA>アンプ>鎌ベイアンプ SDA-1000

鎌ベイアンプって何?

サイズから出たYAMAHA製のICを使ったデジタルアンプです。5インチベイ内蔵タイプで非常にコンパクトですが、ケースが金属製のためか思ったより重量感があります。フロントパネルはアルミ削り出し、ボリュームはクリック感のあるタイプで入出力端子は金メッキ仕様。 しかもスピーカー端子はバネ式ではなくバナナプラグ対応です。なんともマニアのツボを心得た作りです。

この辺で買えるはず。
鎌ベイアンプ(楽天市場) 
鎌ベイアンプ(amazon)


正面上方から。ヘッドホン端子、muteスイッチ付き。フロントパネルはアルミ削り出し。
ボリュームはクリック感あり。ツマミはプラスチックにアルミをかぶせた安いタイプ。


背面上方から。SPターミナルはバナナプラグ対応でケーブル用の穴も大きいタイプ。
3.5sqのキャブタイヤやOMNI-8nなんかも余裕で使えます。
横パネルはアクリルにシルバー塗装で金属製ではありません(残念!)

秋葉原だと高い店で6,980円、安い店なら5,980円程度で購入可能です。コストパフォーマンスにはかなり優れているのですが、次の問題点が報告されています。
 ・FM・テレビあたりの周波数と干渉してFM・テレビの視聴が出来ない
 ・ワイヤレスマウス(27MHz帯?)と干渉して動作距離が短くなる・動かない

FM・テレビの受信については壁から同軸ケーブルを引っ張っている場合には問題ないとか、ワイヤレスマウスも2.4GHz帯は問題ないとかケースバイケースのようです。
うちでは
 ・テレビ・・・壁のコネクタとつながっているので問題なし
 ・FM放送・・・ラジオのロッドアンテナで受信しようとするとNG。テレビと同じ壁のコネクタとつなぐと問題なし。
 ・マウス・・・ロジクールのMX610を使用中ですが、2.4GHz帯のため問題なし。
という結果です。

改造準備

実は準備段階ですでに2ちゃんねるなどではコンデンサ交換では大して音が変わらないという報告がなされています。ヤマハのデータシートを見ても直接的な効果がありそうなのは入力カップリングの1uFくらいです。しかし今更あとには引けません。
まずは交換用パーツのリストアップ
・交換用コンデンサの準備
 16V 2200uF ×1
 16V 470uF ×2
 50V 22uF ×2
 50V 4.7uF ×8
 50V 1uF ×2
の15個です。耐圧は16V以上ならOKで50Vである必要はありません。写真のコンデンサで合計約1200円。
全部交換するのが面倒だとか経費節約とかで最低限の改造で効果を得ようとするなら電源の16V2200uF入力カップリング1uFの交換でしょう。
入力カップリングは予算の都合で1uFの電解コンデンサを使ってしまいましたがここはフィルムや積セラのほうがオススメです。
ヘッドホンを使う予定がなければ470uFは交換する必要はありません。

次いでプラスαの準備です。
・電源スイッチのLEDが明るすぎるのでLED周りの1K抵抗を10Kに交換
 10K 1/4W ×1本
LEDの明るさは好みに差があると思うので5K、15Kあたりも一緒に買っておいて違いを比べてみても良いでしょう。
・電源デカップリングのコンデンサを増量する
 16V 1000uF ×6本
電源のコンデンサを質より量でカバーします。突入電流がどうこうと批判的な向きもありますが、この程度なら実害はありませんし実際に効果もあるので追加しちゃいます。
コンデンサは秋月電子で昔購入した10本200円のパナソニック製。今でもまだ売っているようですね(2007/11現在)。千石などで売っている東信の低ESR品でも良いんじゃないでしょうか。
・ライン入力をシールド線にする
普通の赤黒ケーブルが使われているので交換する。家にあるものを使用。現状でノイズを拾っているわけでもなく、半田付けの場所も狭いので交換しなくてもOKです。
・スピーカーケーブルを交換する
家に半端に余っているケーブルを使用。スペースに余裕がありコンデンサより簡単に交換できるので出来ればやっておきたいです。

改造開始

なにはともあれ分解
1・サイドパネルを外す
2・天板をはずす。
3・ボリュームツマミを引っこ抜く
4・フロントパネルを外す
5・ヘッドホン/MUTE基板とのコネクタを外し、ねじも外す(MUTEボタンをなくさないように注意!)
6・ライン入力のコネクタを外す
7・メイン基板を外す
8・スピーカー端子側のスピーカーケーブルの半田付けを外す
9・分解完了

スピーカーケーブルの交換 難易度★★☆
付属ケーブルを家に余っているケーブルにでも交換しましょう。余っていなければ今使っているスピーカーからちょっとばかりいただいてしまいましょう。
ケーブルを外すのは簡単です。スルーホール内に埋まった半田は一度半田を盛り直して半田吸い取り線を使うと綺麗にとれます。どうしても駄目なら半田を溶かしつつ先を細く削った竹串で穴をグリグリ。半田が固まってから串を抜けば穴が空いているはずです。
出力端子への半田付けは後回し。とりあえず基板側だけ半田付けしておきます。
この時点で難易度が高いと思ったら迷わず撤退しましょう。コンデンサ交換はこれよりも面倒です。

コンデンサ交換 難易度★★★★
1・付いているコンデンサを外す
2・新しいコンデンサを付ける
作業としてはこれだけなのですが、なれない人には結構大変です。
外すときは裏側からコテを当てながら表側からコンデンサをラジオペンチでつまんで引き抜いています。半田も溶けきらないうちにあまり強引に引き抜くとスルーホールが抜けてしまうことがあるので注意が必要です。コンデンサを抜いたら穴に一度半田を盛り直し、その上から半田吸い取り線で半田を吸収するとスルーホール内の半田も綺麗にとれます。
下記の「コンデンサ追加」もする場合は電源用2200uFは半田付けしないでおきます。
3・コンデンサの足元をホットボンドで埋める
音響用コンデンサは通常のものよりサイズが大きいため電源の2200uFとヘッドホン用の470uFは基板から少し浮く形で半田付けされていると思います。これらのコンデンサの足元などをホットボンドで埋めてガッチリ固定してしまいましょう。


コンデンサ交換・追加済みでケーブル交換はまだの状態
電源の2200uFコンデンサがRCA端子と干渉しないように注意!

シールド線交換 難易度★★★☆
二芯シールド線が必要です。基本作業はコンデンサ交換と変わりません。でも場所が狭いのでやっぱり結構大変。

コンデンサ追加 難易度★★
半田付けは比較的簡単ですし個人的にはイチオシです。
1・追加コンデンサを一まとめにします。
今回は6個をホットボンドで固定。コンデンサの足はプラス同士、マイナス同士でそれぞれ半田付けしておきます。これで6000uFのコンデンサができあがり。
2・プリント基板の裏側、電源のコンデンサ2200uFの足に10cm程度の赤・白(または黒)ケーブルをからげて半田付けします。赤がプラス側、白(または黒)がマイナス側です。交換した電解コンデンサの基板への半田付けと同時にやると楽です。
3・基板につないだケーブルと6個のコンデンサをつなぎます。(実際の作業は最後の組み立て時に行います。)


追加コンデンサ 1000uF ×6本
マイナスを内側にしてホットボンドで固定しています。

LED抵抗の交換 難易度★★★
1・電源スイッチの下にある抵抗(茶黒黒茶茶)が明るさ調節用です。これを裏側からコテを当てつつ抵抗の隙間にマイナスドライバーを入れるなどして外します。
2・5K〜15Kあたりで明るさを比較して好みの明るさを選びます。スルーホール基板なので抵抗を穴に挿すだけで比較できます。
3・2で選んだ好みの抵抗を半田付け。わざわざ表側から挿す必要はなく、あらかじめ足を短くしたものを裏側から付ければOKです。


電源付近の基板を裏側から見たところ。
もともとの抵抗は表側に付いていましたが、交換は裏からつける方が楽です。

ヘッドホン基板の固定強化 難易度★
ヘッドホンを使う予定があるなら必須。ヘッドホンを使わないなら省略可。
1・ヘッドホン基板固定金具の前後にホットボンドを充填します。
実際にヘッドホンの抜き差しをした人ならわかるでしょうがオリジナルは抜き差しのたびにフニャフニャと揺れ非常に頼りない造りです。ホットボンドで固定するだけでプラグ周辺の安定感がぐっとあがります。


金具の前後にホットボンドがたっぷり付いているのですが、写真でわかりますか?

再組み立て
半田付けが終わっていない
・スピーカー端子
・入力端子
・追加コンデンサ
の半田付けをして元の通り組み立てれば作業終了です。
追加コンデンサはヘッドホン基板の後ろのスペースに入れます。ここでもホットボンドが活躍します。ケースの底面にホットボンドを100円玉程度の大きさにタップリと押し出します。コンデンサをこの上に押しつけます。後は冷えてガッチリ固定されるのを待つだけです。手でつまんで積極的にはがそうとでもしない限りこれで十分に固定されます。


スピーカーケーブル、入力ケーブルも交換済み。

再組み立ては簡単ですが、ねじ止めの時の1mmにも満たない位置の違いでミュートスイッチがうまく押せなかったりヘッドホンジャックが奥まで挿せなかったりというアクシデントが生じます(体験談)。ヘッドホンが片chしか再生できず半田付けをどこかで失敗したか?半田ごての熱でICが死んだか?と青くなったらちゃんとヘッドホンジャックが挿せていないというオチでした。そんなときはフロントパネルを仮止めして位置を調整するとうまくいくはずです。

試聴

音の解像度がぐんと上がったのがわかります・・・・・うそです、PC用のサブスピーカーで聴いている分には劇的な変化というほどのものはありません。もうちょっとまともなスピーカーにすると低音の出方に余裕が出来たかな、などとは感じます。 コストと労力分だけの効果があったかというと微妙。まさに自己満足の世界です。
まあ、どこ製とも知れぬ謎のコンデンサが林立しているよりは安心感があります。

ヘッドホン端子は2chなどでは結構低評価ですが、そこまでひどいとも思いません。ヘッドホンアンプとして買うのはオススメしませんが、夜間などたまにヘッドホンも使いたいという程度の欲求であれば十分に満たしてくれるレベルだと思います。アクティブスピーカーのヘッドホン端子と比べるのであれば十分に合格点です。
ヘッドホン端子は抜き差し時にグニャグニャと揺れますので上の改造のようにホットボンドで固めてしまうなどの対策をとった方が使いやすくなります。

以下は日記の方でも書いたことなんですが、こんな人にオススメです。
 ・パソコン用にコンパクトなアンプがほしい
 ・パソコンでもそれなりにいい音で聴きたい
 ・予算はスピーカーも合わせて1万円くらい
 ・近くでラジオは聴かないしテレビも見ない

スピーカーケーブルがテレビやラジオの妨害をするという話もあるので無条件にすべての人にお勧めはしませんが、私のようにそのあたりの問題は無関係というのであれば十分に買いでしょう。無改造でも6000円という価格を考えれば音質は合格レベルです。ヘッドホン端子もヘッドホンアンプと比べれば劣りますが、オマケと考えればこちらも合格レベルだと思います。
見た目もTA2020を使ったRSDA202なんかよりずっと高級感がありますし、5インチベイ内蔵サイズとコンパクトながら重量はそれなりにあり安定感もあります。1万以下でバナナプラグ対応のまともなスピーカーターミナルが付いているというだけでも私は高く評価します。RSDA202は音質評価は高いですが、その半額でこれだけのものが買えるのですから「ちょっとは音質にもこだわりたい」という程度であればこちらを推します。値段が半額だからって音の良さが半分ってわけじゃありません。

片ch10Wというのは必要十分な出力です。予算1万でアクティブスピーカーを探すなら、むしろこのアンプを6000円で買い残りの4000円で普通のスピーカーを探した方がまともな再生環境が構築できます。VH7PCのスピーカーなど定価2万円程度のブックシェルフ型スピーカーならヤフオクやハードオフで4000円程度で入手可能です。最近は液晶ディスプレイが中心になってきましたのでスピーカーの防磁に神経質になる必要もありませんしハードオフでもかなりの選択肢があると思います。

追記
出力にフィルターを追加した新バージョンが出ているようです。これによりノイズ問題が解決したのかは未確認です。

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