TOP>Blog INDEX>2007年5月
5月11日 オーディオ&ラジオ完全自作
秋葉原に行ったときに書店の店頭で見かけたものです。
TDA1552Qを使ったアンプやLM380を使ったBTLアンプ、オペアンプを使ったプリアンプにiPod用のFMトランスミッター、真空管ラジオにラジオ用アンテナ、2A3シングルアンプとオーディオに特化した電子工作の本です。
キットの解説などではなくユニバーサル基板に配線をするような作例中心ですので難易度は低くありませんが、製作手順が図解入りでかなり丁寧に説明されているので初心者でも十分について行ける構成になっています。
これ1冊で「はじめてつくるパワーアンプ/プリアンプ」に載っている程度のものが作れる上に半田付けやケース加工についても詳しく説明されています。空中配線のマニアックなアンプを作りたいのでなければこっちの方がカラー写真や図解が豊富で初心者に優しい内容となっているのでおすすめです。
記事ではケースやボリュームにいい部品を使ったりしているので製作コストが高めになっていますが、タカチのYMシリーズなどのケースを使ったりボリュームや端子類を選び直せば本に載っているコストより2〜3割ほど安く作れると思います。
これから電子工作を始めたいという初心者にはかなりおすすめ。^ TOP
5月10日 秋葉原巡り
連休中に作る予定だったヘッドホンアンプの部品集めに秋葉原へ行ってきました。ところが肝心の部品リストを家に忘れてくるという始末。しかたがないので野口トランスでトランスだけ購入。地下の店舗の横にも新たに野口トランスのスペースができていて真空管アンプをならしていました。
タムラのトランス値上げのことなどでお店の人とちょっと話をしたら材料費が上がっていてやっぱり大変みたいです。そういえばだいぶ前にぺるけさんのところの掲示板で「イチカワも値上げしたくて仕方がないけどどこも値上げしないので辛抱している」云々という書き込みを読んだ記憶が。タムラの値上げが7月だから同時期くらいにタンゴも値上げしてくるんだろうなあ。
すでに春日や東栄のトランスなどもいくつか値上がりしているし、真空管の相場もじわじわと上がっているし、真空管ファンにはなかなか厳しい状況のようです。
そういえば、木曜日だというのに秋月が営業していました。専門知識のある店員は不在でPOSレジで買えるものに限定のようですが木曜日もやっているのはありがたいです。パートらしきおばちゃんが研修中のようでした。
連休中に寄ったアポロ電子で6N1Pが1個600円と安かった気がしたので立ち寄ったら800円に値上がりしていてガックリ。
そんな感じの秋葉原巡り。
5月6日 TU-870 TU-879 改造考(1)
エレキットのTU-870やTU-879R, TU-879S、あるいはTU-883LEなどを持っている人は結構いると思います。そして中には改造して遊んでみたいという人もいるでしょう。
ただ、改造といってもキットの組み立てが精一杯の初心者にはせいぜいコンデンサのメーカーを替えるぐらいのことしかできません。
そこで、ラジオ技術の94年の9月号にあったちょっと面白い記事を紹介したいと思います。著者は福井末憲氏。
内容はオーディオの再生目的によってコンデンサや抵抗の数値を変えるというものです。
記事中で言及があったのは次の3つ。
- ハデに鳴らしたい
- 深く味わいのある音場と厚い音
- 音場を前に出さない、BGM用
負帰還量や初段と出力段の間のコンデンサー・抵抗の定数を変えて周波数特性を向上させるというのはごく普通にやっていることですが、こういう切り口で定数を変更している記事は他に見たことがありません。
記事では6BM8のシングルアンプをもとに変更方法が述べられていましたが、6BM8に限らず他のアンプにも応用可能だと思います。
このまま読んでもらうと分かりますが、変更箇所と音質変化にどういう因果関係があるのか「???」と思う部分がたくさんあります。記事には理屈部分が全く書かれておらず、私もよく分かりません。とりあえずは「読み物」として読んでみてください。
まずはごく普通の6BM8シングルアンプ
あれ、C4の値が入ってないですね。C4は0.05uFくらいで。
トランスの二次側から負帰還をかけた普通のCR結合シングルアンプです。強いて言うならトランスの一次側に並列に入った0.002uFがちょっと珍しいでしょうか。
でこれを「ハデに鳴らしたい」とこうするそうです。
ボリュームVR1を100K(A)から50K(A)に変更。
初段のプレート抵抗R3を150Kから220Kに変更。
段間のC4を0.05uFから0.02uFに変更。
出力段のグリッド直列抵抗R5を1.5Kから0に変更。
NFB抵抗R8をオープン。
5極管アンプで負帰還なしという定石無視の形に。負帰還無しなので通常よりも高感度=ハイゲインになるので
ポータブルのCDプレーヤーやmp3プレーヤーなど出力の小さめのプレーヤーとつないで使う場合には重宝するかもしれません。
C4の値が減るのでカットオフ周波数が元の回路より上がり20Hzあたりから低域は出なくなります。R3の値が変わるので初段のロードラインが変わりますが、これによって音質にどんな変化があるのかは回路を見てもわかりません。
ボリュームの変更についても50Kと100Kのどちらでもいいという話は聞いても50Kと100Kで音の傾向が変わるという話は聞いたことがありません。いったいどういう理屈なのでしょうか。
この項・続く
^ TOP5月4日 更新メモ
1・4月にblogで書いた燻製作りの記事をその他の趣味内に独立。
簡単!予算500円以内+実働30分以内。100円ショップでおきらく燻製作り
2・ラジオ技術94年9月号より6336Aプッシュプルと5842単段シングルの回路図を再構成。
3・「長岡鉄男のスピーカー設計術」復刊応援ページの新設。
ヘッドホンアンプ構想は継続中。Headwizeの6DJ8を3本使ったOTLを製作予定。
予算は1万円でおさまるはず。おさまるといいなあ。
5月1日 トランス2段重ねを考える
手作りの会の定番ともいえるトランス2段重ねですが、どうも周波数特性がよくありません。
私が初めて作ったアンプは6BM8超三の2万円アンプでホームページの解説通りそのまま作ったのですがなんだか高域が出ません。周波数特性をはかってみるとやっぱり高域が全然出ていません。10KHz手前からダラ下がりです。
当時は真空管アンプのことなど全然分からなかったので「こんなものなのだろう」と気にしていなかったのですが、
spiceの使い方をちょっと覚えたのであらためて2段重ねの特性について検討してみることにしました。
テストに用いた回路はこんな感じです。
一次側に信号、二次側に抵抗を入れて抵抗部分の周波数特性をはかります。図は一次並列・二次直列のもの。トランスの基礎データはAyumi's
Labさんから「T-850-7K」のものを使用しています。
まずはT-850を1個でのシミュレーション特性。10KHzくらいから下がって20KHzでマイナス2dbくらいでしょうか。
つぎは手作りの会でよく使われる一次並列・二次直列。
10KHzよりも手前から周波数特性が落ちているのがよく分かります。20KHzでマイナス5db以上の減衰です。実機はすでに解体済みのため結果を比較することはできませんが、10KHz手前から周波数特性が落ち始めるという特徴は実機と一致しています。
他の接続方法についても検証してみました。
一次並列・二次並列
一次直列・二次直列
一次直列・二次並列
一次直列・二次直列は手作りの会の定番一次並列・二次直列に近い周波数特性です。
シミュレーションでは周波数特性がいいのは一次並列・二次並列と一次直列・二次並列という結果になりました。
一次並列・二次並列なら1個(このテストでは一次7K:二次8)の場合のインピーダンス比とかわりませんのでロードラインを引くのに2個のトランスの合成インピーダンスがどうこうと検討する必要もありません。
東栄変成器のトランス2段重ねで作ったけど高域が出ないなあと感じていたら一次並列・二次並列に配線し直してみると今までと違った結果が出るはずです。
※2万円アンプの場合一次7Kのものを使っていると思うので、一次側の3K端子を並列にして二次側を8Ω端子を並列にすればいいと思います。
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