Skip to main content.
TOP>自作オーディオ>アッテネーターボックスの製作

アッテネーターボックスの製作

複数のアンプを作るとボリュームの部品代が無駄に思えてきます。そこですべてのアンプで使えるようにボリュームを自作してみることにしました。
…実をいうと作りかけのgaincloneにボリュームをつけるのが面倒だっただけなんですが。

回路は一番単純な直列式にします。沢山の抵抗を経由する直列式は音質的によろしくないという意見もあるのですが、それでも普通の皮膜式のボリュームよりはマシでしょう。スイッチは12接点で-60db程度になるようにします。

予算はアルプスのデテントボリュームが1800円なのでボリューム部分でコレよりも抑えること(でもアルプスのも皮膜式ですよね?)。

設計

まずは抵抗値の計算をします。
他の方のホームページの計算式をそのまま使わせていただきます。

減衰量を60db、抵抗値は普通のボリュームにあわせて50Kオーム、端子数は12、とコレだけ入力すれば全部計算してくれるのですからありがたい限りです。しかも抵抗のカラーコードまで表示付き(※820オームのカラーコードが違います正しくは「灰赤黒黒茶」)。
アッテネータ抵抗値計算(直列式) (from PuraVida!)

端子番号
減衰量(端子間)
減衰量(累積)
抵抗値
カラー
1 - 2
-5.91 dB
0.0 dB
24 KΩ
2 - 3
-5.81 dB
-5.9 dB
12 KΩ
3 - 4
-5.88 dB
-11.7 dB
6.2 KΩ
■■
4 - 5
-6.28 dB
-17.6 dB
3.3 KΩ
■■■■
5 - 6
-5.72 dB
-23.9 dB
1.5 KΩ
■■
6 - 7
-6.20 dB
-29.6 dB
820 Ω
□■
7 - 8
-5.93 dB
-35.8 dB
390 Ω
□■■
8 - 9
-6.06 dB
-41.7 dB
200 Ω
■■■
9 - 10
-6.11 dB
-47.8 dB
100 Ω
■■■
10 - 11
-5.67 dB
-53.9 dB
47 Ω
11 - 12
-∞
-59.6 dB
51 Ω
12
-
-∞
-
誤差1%の場合

あとは秋葉原に行って必要な部品を買ってくるだけです。
今回買ったのは
・1回路12接点ロータリースイッチ(ショーティング) \260x2=520 (ラジオデパート)
・切り替えスイッチ(ON-ON) \310 (ラジオデパート)
・ボリュームツマミ \100x2=200 (ラジオデパート)
・抵抗22本 \220 (千石電商)
・金メッキRCAターミナル \120x6=720 (秋月通商)
・ブリキ缶 \350 (無印良品)
合計2320円。

気をつけないといけないのがまずロータリースイッチ。ショーティングじゃないといけません。私が買った安いのはエンドレスタイプなので組立て時にも注意が必要です(詳細は後述)。安くてショーティングで12接点なのはコレしか売ってないんですよね。

組立て

まずはロータリースイッチを簡単に改造します。普通のスイッチは0から最大までまわすそれ以上回らないのですが、このスイッチはエンドレスといって0に戻ってしまいます。その逆も然り。ですからボリュームを絞って最小にしたつもりがひとつ戻しすぎるとボリューム最大になってしまうわけです。そんな恐ろしいボリュームは使えません。
そこでボリュームにストッパーを入れてしまいます。幸いなことにちょうどいい出っ張りがあるのでこれを内側に折り込んでしまいます。ボリュームは左右の爪でとまっているだけなので簡単にばらせます。ばらしたときにSETTENくらい塗って置けばよかったなあとちょっと後悔。

ボリュームの加工が終わったらツマミの位置と接点との位置関係をチェックします。
ボリューム最小時の入力端子とGND
ボリューム最大時の入力端子に入力の+
をつなぎます。

Vol.Minから半時計回りに51→47→100・・・・12k→24kとつないでいきます。
右の写真のように最初に抵抗の足を曲げたものを準備しておくと作業が楽です。カラーコードの脇に両面テープを貼り、その上に順番に抵抗を並べておけば次につなぐ抵抗がどれか分からなくなることもありません。

私は実は端子の位置を一つ間違えてしまい、最後の1ステップは音量に変化がありません。一番最初の抵抗を右図のRCA INとGNDの表示のあるピンの間につないでしまったので、24kのとなりに付け替えてしまいました。
抵抗にカーボンと金皮が混ざってるのは手持ちを使ったりしたためです。別に音質がどうこうとかはありません。内部配線は中央のセレクタースイッチのところまでシールド線を使っていますが他は普通の線材です。ハムを拾ったりとかはありません。セレクタースイッチが無駄に大きいのは配線が楽なのと丸ナットのデザインが好きだから。こちらも音質面での意味は特にありません。

感想

通常のボリュームとの音質の違いは比較試聴するものがないので何ともいえません。ロータリースイッチの端子配置さえ間違えなければ工作難易度はかなり低めです。今回はブリキ缶だったので穴あけが非常に楽だったのも大きいですね。あまりに簡単だったので高級パーツを使ってもう1台まじめに作るのもいいかなあという気がしてきました。このクリック感はなんともいえない気持ちよさがあります。

使わせていただいた計算式は各端子間の減衰量が均等になるように作られているのですが、小音量時は1ステップでは音量の変化をほとんど感じません。逆に最大近くになると1ステップでかなり音量が変化するように感じます。減衰量は小音量側を多めに、大音量側を少なめにした方が聴感上は自然かもしれません。


おまけ 減衰量に変化を持たせた計算式。(ピンの数え方が上の表と逆なので注意)

Switch
Position
From
pin
To pin   Resist
Value
dB Att Step
1 GND 1   82 -55.62 -9.03
2 1 2   150 -46.59 -7.68
3 2 3   330 -38.90 -6.89
4 3 4   680 -32.02 -5.13
5 4 5   1000 -26.89 -4.68
6 5 6   1600 -22.21 -5.01
7 6 7   3000 -17.20 -4.54
8 7 8   4700 -12.65 -3.23
9 8 9   5200 -9.42 -2.96
10 9 10   6800 -6.46 -3.07
11 10 11   10000 -3.39 -3.39
12 11 12   16000 0.00 0
        49542   -56

このページのTOPにもどる 

HOMEにもどる 

2004.12.30