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12AX7+807 3結シングルアンプの製作

807アンプキットなにか1台作りたいという欲求が沸々とわき上がっていた頃、ネットを徘徊中に807アンプのキットを頒布計画中という方のホームページを見つけました。
トランスは春日無線製を使用し部品もオーディオ用などの高級品ではなく汎用品中心で価格はかなり良心的です。基板採用のエレキットは物足りない、かといって専門店の出すキットは高くて手が出せない、という私にはぴったりの構成です。関西の方が東京ビッグサイトのハムフェア出店費の足しにと計画中のキットだったのですが無理を言ってモニター価格で譲っていただきました。

回路は12AX7-807の三結というごくシンプルなものです。
正規版のキットの内容は
 ・加工済みシャーシ
 ・部品セット(真空管を除く)
 ・電源トランス(春日無線製)
 ・出力トランス(春日無線製 OUT-54B-57)
 ・組立マニュアル
という予定でした。
組み立て説明書の写真を取り忘れましたがちゃんと回路図、マニュアルも付いてきます。

右の写真は出力トランスが春日無線のものではなく東栄変成器のOPT-5Sですがこれは私がキット付属予定のトランスではなく自前のトランスを使ったからです。
OPT-5Sを使用するにあたり出力トランスの固定のネジ穴だけ開け直しました。

部品類は丁寧にパッケージングされており市販のキットと比べても遜色はないでしょう。
シャーシ加工も丁寧で穴の位置がずれていて調整が必要、なんてこともありませんでした。
う〜ん、この加工技術の差はいったいどこから来るのか。
自分のシャーシ加工と比べるとへこんでしまいます。

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回路図


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回路は12AX7の1段増幅で出力は807の3結です。
電源電圧は807アンプとしてはやや低めで出力段も3結のためパワーはさほどなさそうなことが回路図からもうかがえます。オーバーオールの負帰還はかかっていません。
電源のフィルターにはトランジスタを使っています。
回路としては教科書通りと言っていいオーソドックスなものでMJやラジ技で初心者向け特集でもあれば載りそうなシンプルな構成となっています。
5結にしたり電源電圧をあげたりくらいは簡単に改造できそうです。

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組立

ケースは軽くヤスリがけをして車用のスプレーで塗装しました。下地用のサフを塗らずに塗装してしまったのでちょっとぶつかっただけでポロポロ塗装がはげます。組み立て作業が進んでしまっているので後の祭り。出来るだけぶつけないように作業を進めました。
今回オーブンを使った簡易焼付け塗装をしました。といっても大したことはしていません。塗装が軽く乾いたところで150度くらいに設定したオーブンに20分ほど入れただけです。これだけでも自然乾燥より早く&しっかり塗装が出来ます。・・・下地処理を怠ったせいで剥がれちゃっているわけですが。
冬場ならストーブの上に置いたりこたつの中に一晩入れておくのも一つの方法です。

右の写真はトランスとソケットを取り付けてヒーターの配線まで終わったところです。作業中の写真はこれだけ。作業に気分が乗り始めるといちいち写真なんか撮っていられないですよね?
オリジナルはフロントパネルにしか入力端子がなかったため背面端子を追加しています。
配線はマニュアル通りに行っています。このあと電源回路を組んだりその他諸々の作業を経て完成へ。

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完成

実際のアンプ製作自体は2日程度で完了しました。
試作機ということでマニュアル通り作成しようとするとちょっとケーブルが短かったりというような些細なアクシデントはありましたが製作手順の解説は全体的にわかりやすくスムーズに作業は進みました。
途中で休憩を挟んだり一応モニターの立場上マニュアルにコメントを書き込んだり、という時間がありましたので一気に作業を進めれば組み立て・半田付け作業は半日もかからないでしょう。

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試聴

うん、普通にいいですよ。三結なので出力はさほどありませんがそれ以外は特に不満もありません。
パワーにはちょっと不満があるのでそのうち電源電圧を上げて調整しようと思います。電源トランスのタップを220V→250Vに変更して一部の抵抗を変更してやるだけで簡単に出力アップできるはずです。
周波数特性の測定は時間がなくて省略。40Hz〜20kHzで-3dBくらいには収まってくれているはず。
807という真空管はそれほど人気がありません。トッププレートの真空管は全体的に不人気傾向にはあるのですが、入手のしやすさや値段、使いやすさなどを考えるともうちょっと見直されてもいいと思うのですが。学校の放送設備などでも使われていたのであまりに身近すぎて手を出す気にならない人が多いのかも知れません。

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