前仙人 仙人ヶ岳 三角山
冬枯れして休眠状態であった雑木の梢からは、ふっくらとした新芽が顔を覗かせ本格的な春到来となる。地中で眠りこけていた蛇もそろそろ活動開始する時期となり、冬枯れ時低山薮山歩きも残すところあと僅かとなってしまった。相変わらず地形図とコンパスを睨めっこして、山塊を探訪し目的地に辿り着く事に喜びを感じ更に頭の体操にもなり呆け防止にも効果があるとオッサン独り善がりしているのであります。山を駆け巡る事によりお金を使わず週末の1日山塊に遊んで貰える訳でありますから、すべて良い事ずくめで小遣いが目減りしてしまったオッサンにすれば願ったり叶ったりであると喜んでいる次第です。

さて今回は桐生市菱町5丁目塩瀬にある塩の宮神社裏手から南方向に続いている枝尾根を辿り、前仙人 仙人ヶ岳 三角山ピークを結ぶ回遊コースを辿る計画を立て実行に移したそうです。塩の宮神社裏手からうっそうと茂っている杉林を南方向に20分も登り詰めて行けば北方向の視界が開け梅田の里が眼下に広がる。背中に汗が吹き出すころ立派な祠のある場所へ到着する。山神様に山旅の安全祈願をして更に南方向登り詰めて行けば、明るい雑木林の尾根に一転する頃424.4bの峰に到着する。

この場所からは南東方向にこれから向かう仙人ヶ岳が樹間越しから望め、南側から望む容姿端麗な仙人ヶ岳とは比較にならないほど不細工な山容をさらけ出しているかのようにオッサンの目には映たそうです。ここから先はきつい上りが待ち受けていて喘ぎながら高度を稼いで行けば両側が切れ落ちている痩せ尾根に両手を広げて、旅人を歓迎してくれてるいるかのような人形松をしばし見て前仙人目指せばこの先には逆さ石が急峻な斜面にかろうじて立っている。石の基部は長い歳月で風化してしまったのか痩せ細って、今にも崩壊寸前なさかさ石であります。そのすぐ上には祠がさかさ石を見守っているかの如く置かれています。一見の価値はあろうかと思います。

ここからふたつほどピークを超せば、前仙人山頂は間近である。訪れる人も稀な狭く展望の得られない山頂を踏んで、進路は南から東方向へと変わり仙人ヶ岳山頂を目指す。この先小さなコブをいくつか越えて行けば白葉峠へ続く県境尾根の分岐点に到着する。ここからは栃木県と群馬県の県境尾根を東へ進めばやがて662.6メートルの仙人ヶ岳へ辿り着く。何組かのハイカーと挨拶を交わし一息入れて最後のピーク623b三角山を目指し出発する。

仙人山頂を後にして東端広場から進路は北方向へと変われば無風状態から、一転して北風にさらされて山旅は更に続く。三角山山頂は味気ない薄暗い東西に細長い狭い台地となっている。西端には桐生市基準点103石標が埋め込まれている。樹幹に巻かれた黄色いテープには、三角山とマジックで手書きされている。薄暗い山頂を後に先を急ぐ。

道標に従い山頂から赤雪山方面に下降すれば、やがて先人が取り付けてくれた目印の赤 青のテープが樹幹に巻いてあり県境尾根を見送り北方向に続く尾根筋を落ち葉で隠れている踏跡を忠実に辿る。この先ふたつ目ピーク分岐点には、テープと名刺が取り付けてあり手に取り名刺を見れば下山と書かれている。北方向穴切方面に続く小尾根を分けて、進路は西方向へと変わり更に尾根筋を辿れば東方向にはオッサンお気に入りの高戸山が姿を覗かせています。この尾根筋沿いはアブラチャンの黄色い花が斜面眼下にやたら多く目を楽しませてくれる。

地形図からふたつ目ピークには踏跡が二分している、この場所から西へ続いている小尾根を下降開始する。薄い薮状の斜面にはマンサク アブラチャン コブシなど春の花が随所に見られ疲れをしばし忘れさせてくれます。20分も下れば 左眼下に仕事道が現れ飛び出すことが出来る。小沢沿い仕事道終点まで詰めれば、やがて踏み跡に変わりその先には小さい滝が現れ、その奥にも周りを岩壁に囲まれ少し大きめな滝が姿を見せてくれ感動するのであります。名もないちっぽけな滝でありますが、一見の価値があるので是非足を延ばして頂きたいと思います。

廃道となってしまった仕事道を西方向へ下山していけば、山菱鉱山小屋跡を見て雨でえぐられ浮石が多い悪路に注意して進めば朝日沢林道に突き当たり右に折れて渓流沿いを駐車場所のいせこう橋まで戻れば今回の山旅も無事終わりを迎えるのであります。汗で濡れた下着を着替え焼ソバの街太田市を目指しいつもの如く愛車のハンドルを握っているオッサンでありました。
南から望む仙人ヶ岳662.9b
前仙人647.4b山名板
2003年3月29日 土曜日 曇り 単独  
トップへ
A両手を広げた人形松
B 紹石山神と逆さ石
@ 塩の宮神社
F 林道朝日沢線いせこう橋周辺駐車
E 三角山山頂
西から望む三角山
東から望む前仙人