D520対イギリス機
シリア戦でD520が戦ったイギリス機との機種別対戦成績を見てみよう
ハリケーン相手では9勝
2敗で圧倒している。ただしハリケーンの中には地上
攻撃用のII型が多数含まれており、パイロット達が対戦闘機訓練をどれほど
受けていたか疑問である。
P-40相手では2勝
5敗と部が悪い。このP-40は輸出用のトマホークIIBで、
武装が7.7mmX6丁の他はP-40Cに準じ、オーストラリア人部隊に配備された。
作戦高度がP-40の得意な中低高度で行われたことと、防弾装備の有無
(D520には座席背後に防弾鋼板が無い)が勝敗を分けたようだ。
これはとんでもない結果となった。複葉機相手に
1勝
4敗なのだ。またもフランス戦闘機隊の
悪しき伝統にのっとって、各自が格闘戦を挑んだようだ。
しかも相手の"X-Flight"部隊は教官パイロットからなる腕利き揃いであった。
1941年春の時点でD520は既に二線級化しており、もしスピットファイアMk.V
でも来たら完敗だったであろう。
ちなみにフルマーとブレニム相手では、それぞれ4勝と7勝で負け無しである。
MS406対イギリス機
賢明にも(?)モラーヌ・ソルニエはイギリス戦闘機とは対戦しなかった。
もちろん意図的に避けていたからだ。
結果の出た空戦はたったの4回である。
MS406対ブレニム:2勝
1敗
MS406対ウェリントン:1勝
0敗
勝率うんぬん以前に、相手に逃げられてしまうことの方が問題だった。
もし北アフリカからD520の応援が来なかったら、シリアの空中戦はもっと恐ろしい
結果になっていただろう。
フランス爆撃機対イギリス戦闘機
ここでLeO451とグレン・マーチンとの間で明暗が分かれた。
LeO451対ハリケーン:1勝
0敗、LeO451対P-40:
0勝
3敗
M167F対ハリケーン:0勝
0敗、M167F対P-40:
0勝
9敗
絶対的にデータ件数が少ないので結論は出せないが、ハリケーンが
防空・迎撃の役割をあまり果たしていないこと、逆にオーストラリア
人部隊のP-40は、上の対戦闘機成績と合わせて一番の活躍をしたことは分かる。
空の戦いに限って言えば、フランス空軍は互角に戦ったと言える。別の言い方
をすれば、両軍とも結局最後まで絶対的制空権を確保できなかったのだ。