フランス空軍最後の戦い番外編:フランス機と米英機 どっちが強い?


(注:スピットファイアはMkVおよびシーファイアIIを合わせた成績)
(上には挙げていないが、D520とF4F同士の確認できる記録では D520の20敗である)

戦闘機同士の対戦で見るとフランスは1223敗で、かなり部が悪い。
アメリカ機同士の対戦では、H-75(P-36)はF4Fに明らかに見劣り がする。
F4Fの優れていた点として;
運動性能:両軍パイロット共にF4Fの旋回性能の良さを認めており、 フランス人お得意の(?)格闘戦をやってしまうと逆に思うつぼなのであった。 F4Fはいつも零戦と比較され鈍重なイメージを持たれてしまうが、実はスピットファイア などより旋回半径は小さいのである。
防弾装備:F4Fの座席背後の防弾板は7.5mm機銃弾なら跳ね返してしまう。 反面、P-36のそれは12.7mm弾が貫通する。その結果、F4Fは撃墜されても パイロットは無事であったが、フランス側は5人が死亡したのである。
武装:ともに6丁の機銃を装備するものの、7.5mmと12.7mmでは威力に 倍ほどの開きがあった。何より12.7mmの方が直進弾道性が良いため、命中率に かなりの差があったと思われる。

D520が1年前のシリア戦で相性の良かったハリケーン相手に、今回は苦戦している のが分かる。実はD520の20mm砲弾は在庫が切れかけており、翼内の7.5mmだけで 戦った機も多かった。
1940年の機体で1942年の敵に立ち向かうのは、もはや戦意だけではいかんとも しがたかったのである。

人的要因としては、やはりフランス人の「個人主義」が大きく影響している。 アメリカ人パイロットからも第一次大戦的と表されてしまったほど、例の3機編隊 と個別格闘戦のスタイルは最後まで変わらなかった。H-75を装備した部隊は フランスの戦いで多数のエースを輩出したエリート部隊であったが、もはや 彼らは時代に取り残されていたのであった。 なおこの頃既に米英ではドイツ の2機編隊を取り入れていたのである。


余談:フランス将兵の間の反英感情を避ける為、 イギリス艦載機にはアメリカ軍の星マークが塗られていた。しかし小さくROYAL NAVYと も書かれていたから、墜落した機体を見ればバレバレであった。

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