<何が書かれているか>
3部構成になっています。
1.マン島およびヘブリディーズ諸島(スコットランド西方)を支配した王達の
記録です。またイングランド、アイルランド、スコットランド、ノルウェー
についての記録も含まれています。
扱う年代は、
・マン島:1066〜1316年
・その他:1016〜1265年
2.1060年頃から1377年までマン島に住んだ修道士についての記述です
3.修道院の所有地についての記述です
<誰が書いたか>
ファーネスFurness修道院(イングランド北西部カンブリア州)からマン島の
ラシェンRashen修道院に来た修道士が13世紀中頃に書いた可能性が高そうです。
1257年にラシェンの聖メアリー教会が奉納された時に、マン島の王マグヌスと
ソドーのリチャード司教が出席していたことから、彼らを称えて王家と修道院の
記録を書き始めたと思われます。
16世紀の終わりにはイングランド人にもその存在が知られていました。
ちなみにファーネス修道院はマン島司教の選出権を持っており、何人もの修道士を送り
込んでいます。
<何語で書かれているか>
原文はラテン語で、イギリス国内では1620年にラテン語版が出版されています。
最初の英訳版は1695年にイギリスで出版されました。
現在入手できる英訳版は1979年にジョージ・ブロデリック氏が出したもので、
1995年に改訂が加えられました。
<今どこにあるか>
唯一の写本が大英図書館にあります(British Library Cotton Julius Avii)
このサイトで参照したManx Natinal Heritageの英訳本は、ピールPeelの博物館
House of Manannanで購入しました。
<タイトルの由来>
マン島年代記は「Chronicles of the Kings of Man and the Isles」として
知られていますが、実は元々タイトルは付いておらず、
この呼び名も本文冒頭の一文からとられ、便宜上呼ばれているだけです。