ノルマン・カースル

ノルマン・カースルとは

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ノルマン人とは
単に語源から言えば、ノルマン人とは北欧人を指す言葉です。しかし 911年からフランス北西部に「正式に」移住し始めたヴァイキング達は急速に 現地人と混血し、次の世代のうちには言語、宗教ともフランス人と変らなく なってしまいます。 ロロから数えて6代目のギヨーム征服王に至っては、北欧人の血はわずか32分の 5です。もちろん彼はフランス語(の北部方言)を話すし、敬虔なカトリック信徒 でもあります。自分で自分のことを「ノルマン人」と「宣言」しなければ、誰がみても 「ただの」フランス人にしか見えなかったでしょう。 一方、ヴァイキング達が故郷のスカンジナビアに残した教会建築をもって、 「ノルマン式」建築様式とは誰も呼びません。
では何をもって「ノルマン」とすれば良いのでしょうか。
この問いについては既に多くの学者が議論してきました。日本でも手に入る有名な 著作として、「ノルマン人 その文明学的考察」(R.H.C.デーヴィス著、柴田忠作訳 :刀水書房)があるので、ぜひ一読をお勧めします。 ただこのサイトではノルマン人の定義について深入りするつもりはありません。あくまで 軍事面から見た特徴により他の様式と区別して行きたいと思います。
以下、私が「ノルマン人」の表現を使うときは、次の意味合いで使っていると 思ってください。
・10世紀から13世紀初頭のノルマンディー公およびその血縁者で、
・自らを「ノルマン」と呼んだ人々
従って北欧人の純血度合いは一切問題にしていないし、ノルマンディー地方 出身で無くてもかまいません。
また「ノルマン式」とは、建築、武器、軍事技術においてノルマン人が 始めた、または広めた様式を指しています。その実際の製作者、使用者がノルマン人で ある必要はありません。
こう書くと、最初からノルマン人論に対して逃げの姿勢ですが、私の意図としては、 まず現物を観察し何らかの様式に整理分類していく過程、あるいは結果でノルマン 人とは何者だったか、を考えていくつもりです。 皆さんそれぞれのノルマン人観があればぜひお聞かせください。

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