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リターニング


Returning

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1. Bricklayer's Beautiful Daughter (1975)
2. Anne's Song (1977)
3. The Impending Death of the Virgin Spirit (1970)
4. Pictures (1998)
5. Hawk Circle (1980)
6. Barbara's Song (1970)
7. Unconditional (1977)
8. Visiting (1982)
9. Processional (1973)
10. In a Region of Clouds (1987)
11. Last Day at the Beach (1986)  
ウィルがついにウィンダム・ヒルを離れた!!オーバーな表現かもしれませんが、僕の人生の中で
のウィンダム・ヒルの存在と影響は 現在進行形であるだけに、創立者のウィルがレーベルを離れた
のは正直ショックでした。しかも初期のレーベルポリシーを再びと立ち上げたImaginary Roadも売却
してしまったというからなおさらのこと。しかし新たな動きとしてMary's Treeというレーベルを立ち上げ、
その第一弾アルバムがウィルのアルバムだということで、ひとまず安心。レーベルの名前といい、
1stアルバムが彼自身のソロといい、28年前のウィンダム・ヒル創立時に近い環境にもどしたのは
意図的なことでしょうか?

 ウィンダム・ヒルの1stアルバムと2ndアルバムは、彼にとっての完全なギター1本によるレコーディン
グでしたが、厳密にいえば『IT TAKES A YEAR』のタイトルトラックが風とのデュエットだったので、
完全なギターソロという意味で28年ぶりのソロ回帰になります。

 個人的に注目していたアルバムジャケットも、セピア調に表されたウィルの表情は過去の思い出を
懐かしんでいるように見え(レーベルの売却も移籍も関係ないよ。音楽を奏でることが大切なんだ。
とでも言っているよう)、変に勘ぐるよりは、久しぶりのニューアルバムを歓迎したいと思います。

 興味深いのはその収録曲で、今まで発表済みの楽曲を新たにリ・レコーディングしているという
点でしょう。新曲が含まれていないのは残念ですが、過去の作品との聴き比べという別の楽しみ方が
あります。リリコンやヴァイオリン、ピアノとのコラボレーションも、すべてギターソロで演奏している
からです。

 また、全体的にテンポの設定が実に遅くなっているのが印象的で、1曲1曲に込められた当時の
楽曲を、時間を隔てたところで懐かしみ愛でているように感じます。特に“Anne's Song”の
オリジナルは、もっと掻きむしるように、何か必死になっているような、鬼気迫るものを感じましたが、
この演奏は実に穏やかに弾いています。

ウィルはよく曲目を変更することがありますが、今回も例外ではありませんでした。4の
“Pictures”は1998年の『THE SOUND OF WIND DRIVEN RAIN』がリリースされた時、
“Shella's Pictures”でした。7の“Unconditional”は初出当初“Incondizionatamente”でしたが、今回の
レコーディングではオリジナルに戻っています。10の“ In a Region of Clouds”のオリジナルも
“A Region of Clouds”です。

アッカーマン、今年で55歳。


以下オリジナルアルバムを紹介します。複数枚紹介している曲は、リ・レコーディングが収録されている
アルバムです。

1. The Bricklayer's Beautiful Daughter(1975)
『IT TAKES A YEAR(1977)』
『PASSAGE(1981)』

2. Anne's Song(1977)
『CHILDHOOD AND MEMORY(1979)』
『PASSAGE(1981)』

3. The Impending Death of the Virgin Spirit(1970)
『IT TAKES A YEAR(1977)』
『PASSAGE(1981)』ダン・レイター
『A WINTER SOLSTICE REUNION(1998)』

4. Pictures(1998)

5. Hawk Circle(1980)
『PASSAGE(1981)』ジョージ・ウィンストン
『THE SOUND OF WIND DRIVEN RAIN(1998)』サミテ

6. Barbara's Song(1970)
『IN THE SEACH OF TURTLE'S NAVEL(1976)』

7. Unconditional(1977)
『A SUMMER SOLSTICE(1997)』→Incondizionatamente/ロブ・エバーハード・ヤング
『THE SOUND OF WIND DRIVEN RAIN(1998)』ロブ・エバーハード・ヤング

8. Visiting(1982)
『PAST LIGHT(1983)』チャック・グリーンバーグ

9. Processional(1973)
『IN THE SEACH OF TURTLE'S NAVEL(1976)』
『PASSAGE(1981)』
『THE SHARP OF THE LAND(1986)』チャック・グリーンバーグ
『CONFERRING WITH THE MOON(1986)』チャック・グリーンバーグ

10. In a Region of Clouds(1987)
『IMAGINARY ROADS(1988)』

11. Last Day at the Beach(1986) 
『CONFERRING WITH THE MOON(1986)』ユージン・フリーゼン、フィリップ・アーバーグ

 今回、気になる点を上げるとすると、このアルバムがコンパクトディスクではないということ。かといっ
てCCCDというわけでもなさそうです。どちらにしてもケースやスリーブの中にロゴがプリントされている
のですが、どちらの表記もありません。表記に関しては義務づけられているので、どちらでもないという
ことが非常に薄気味悪いです。仮にCCCDだったとすると、プレイヤーで再生してプレイヤーが故障
してもメーカーが責任を負わないとしているので、掛けるに掛けられません。ただ、訴訟問題の多い
アメリカで、そういったことが起こりうると予測されているのにCCCDのリリースはしないでしょうから、
これがどちらのディスクなのか非常に気になるところです。【FBI Anti-Piracy Warning: Unauthorized 
copying is punishable under federal law】という「違法コピーは罰せられる」とFBIを絡めての警告文
だけならば良いのですが。

 ちなみに現段階では10月のジョージのニューアルバム、クリスマスアルバムともども日本盤のアナウ
ンスはありません。ただ、ドミニク・ミラーの『SHAPES』がウィルと同じDECCA USAからリリースされ、
国内盤でもリリースされているので、近いうちに国内盤がリリースされる可能性はあります。ドミニクの
方はスティングが“Shape Of My Heart”等2曲で参加、ルチアーノ・パヴァロッティも参加しているので、
売る要素は揃っていたという強みはありますが、なんとしても国内盤のリリースが欲しいところです。
(2004年10月3日)

Words  tupichan・・・・・・・・・

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