「レ・アブラゼミ」
凱旋公演編 その1


すでに「祝!帝劇凱旋公演終了」なんですが、
リターン公演、7/25昼公演を観ることが出来ました。
今更何ですが、ちょびっと感想などを。

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7月25日(昼)

やっと観ました、凱旋公演。山口&村井ペア

信州旅行と合わせ技で、父にほとんど旅費を出させて(<コラ)、これまた偶然、手に入ったチケットで、(四季ファンのHさん、ありがとう。)観に行った帝劇。久々の有楽町。ひさびさの、地下モール(笑)。実はもう、それだけで嬉しかったりして、気分はるんるん<死語?

噂に聞くだけの新演出と、山口さんの「ハイキーなバルジャン」と、村井さんの「渋いジャベール」。
楽近くともあって、劇場は満員。そうなの、この雰囲気が好きなのよ、私。

最近、別方向からのアプローチが多かった村井さんには、邪念が邪魔して真面目に観ることが出来るかどうか心配だったが(笑)、そこはさすがに「役者、村井国夫氏」見事なジャベールを見せて下さいました。(敬語か、オイ。)

地下鉄から上がっていって、エレベーターでロビーへ。チケットを差し出し客席へ案内してもらい、座って思ったこと。「やっぱり帝劇はデカイ」
前回観たのが中日の楽日なので、よけいにそう思ったのね。


山口バルジャンは変わった。

最初からテンション高かった。気合い入ってましたね、皆さん。
特筆すべきは、山口さん。歌は以前から「最高だ!」と、思っていたけれど、上手くなっていた。偉そうに...と思うかも知れないが、これは何回も観た者の強いところで、言ってしまう。表情が、違った。去年の帝劇とも、飛天とも、中日とも違う、表情が豊かになっていた。感情の表現が、佳いんである。演技に幅が出てきたのだろう。

後から入った人は、前の二人に比べられてしまう。そういうつもりはなかったけれど、私自身も比べて観ていたのが、今回、よく判った。それは仕方のないことだろう。
「この場面は、滝田さん調」「ここは、鹿賀さん調」「歌詞は、すべて音符に乗っている」と、見方によっては非常に失礼な見方をしていた時期があった。
御免なさい、山口さん。あなたは、立派なバルジャンだ
滝田さんとも、鹿賀さんとも違う、山口祐一郎氏のジャン・バルジャンに、乾杯!


新演出について思うこと。

何度も言うことになるけど、前出の中日劇場に比べ、帝劇は大きい。箱が大きければ、当然、芝居も変わる。
しかし、今回は、それだけでなく、実際「ここは変わったな」というところが随所にあった。いろいろ細かいところも、観ていたのだけれど、印象に残ったことを少し。

「プロローグ」から、囚人一人ひとりの性格が見えたこと。これは、私の見方が、変わったのかも知れない。人間に対する気持ちというか、集団で捉えていたところを、個別に見るように出来るようになった。
学生達にしても、そうであった。学生達ではなく(アンジョルラスとマリウスは別にしても)、コンブフェールはコンブフェールに、フィイはフィイに、ジョリはジョリという、一個人が見えた
私にとって、これは結構、感動することだったのだ。2幕冒頭で、なんとなくみんながバラけている様に見えるが、「一人ひとりがアンジョルラスについて行くんだ。」という、求心性が感じられた。

「プリュメ街」で、マリウスとコゼットが出会うシーン。
この日は石川さんと純名さん。演技がかなり押さえめで動きが少なく、見初めた同志の想いを伝え合う場面は、初々しく、かつ情熱的であった。
同時に、この場面でのエポニーヌの哀しさは倍増していた。

あと、「ファンティーヌの逮捕」の場面かな、ジャベールは振り払って崩れ折れたファンティーヌを蹴る。非情なというよりも、自分とは違うモノとして。

それから「犠牲者達」での、赤い小旗の扱い。ここは、私、前回か前々回の、拾った旗を別の女性が取り上げて、くるくると巻き取り、「もう、仕方のないことなんだよ。」みたいな演出が好きだったので、何とも言えません。

台詞が所々違ったけれど、一番、目だったのはやはり「♪地獄に堕ちろ〜」だった。英語の歌詞と比べると、別に何ともないんだけれど、地獄という言葉が強烈だったのだ。

全体に演技が控えめになっていて、役者にとっては技量を問われる演出になっていたと思う。「おとなしい」ゆえに必要な要素が、今はまだよく言葉にはならないが、演出者の意図にもあると見るのは、穿ち過ぎた意見だろうか?


今日の村井ジャベール(?)

あれ、コーナー間違ったかな?(笑)
たいへん佳かったので、書くことがありません。(<このセリフ盗作。)

あ、そうだ、思い出した。少しだけ書いておこう。
「砦のジャベール」が、私は好きなのだ。台詞も衣装も表情も、すべて。
今回、ジャベールがガブローシュ(北尾くん、ふてぶてしい!カッコいいぞ。)の告発で捕われたとき、フィイが、身体検査をする。私は、神保さんのになりたかった(<アホ)。
バルジャンに砦から「出ていけ!」と言われたあと、今までは、威厳を保った振りをして、虚勢を張ったままの姿でゆっくり歩いて出ていっていたが、今回は、バルジャンの顔を一見して、やや足早に去っていった。まるで、自分が解放されたことを無かったことにしたい様に。


カーテンコール

いつもながら、村井ジャベールが、満面の笑みをたたえて観客に礼をして下がるところで、山口バルジャン登場。舞台上に、サッとおかしな緊張感が走る(笑)。みんな、知っているんだよね、彼が何かをするの、キャストのメンバーが期待している。
今日は村井さん、「さあ、どうぞ」と、山口さんを前面に促すポーズをしていた。が、私には、「お嬢さん、お手をどうぞ」みたいに、見えた(爆)。そのあと、がっしりと握手。このペアは、この日でおわる。最後まで村井さん、実に楽しそうだ。本当に舞台が好きなんだなぁ。
この日にいたって、ようやく確信する。村井さんは、山口さんと遊んでいるのではなく「山口さんで」遊んでいるのだと...




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