黒田歯科新聞 第3号
むし歯にはできやすい年齢がある
一生のうちには、むし歯のできやすい時期とできにくい時期があります。
まず乳歯が生え始める3歳ごろが、むし歯のできやすい年齢です。
大人の歯に比べて、乳歯は酸に侵されやすく、飲食の回数が多いため、むし歯に
なりやすいといえるでしょう。
次に、歯が生えかわる学童期もむし歯をつくりやすい時期です。
永久歯も生え始めは酸に弱く、特に5〜6歳ごろに生える第一大臼歯(6歳臼歯)は
複雑なかたちをしているうえに、長い年月をかけて生えそろうために、
むし歯になりやすい永久歯です。
また中学生から高校生にかけての食生活の乱れも、大きなリスクになります。
大人になると一般に、新しいむし歯をつくる危険は少なくなりますが、歯と歯の間に
できるむし歯には要注意です。
しかし、年齢を重ねると事情は変わってきます.歯ぐきが下がり、歯が根まで露出し始めると、
そこにむし歯ができるのです。
たとえかぶせる処置がしてあっても、酸に弱い象牙質が露出するため、歯と歯ぐきの
すき間がむし歯に侵されるようになります。
また慢性疾患のために薬を常用していると、だ液出にくくなることが多いので、
特に注意が必要です。
このように、むし歯のできやすさは、
一生を通してさまざまに変化することを覚えておきましょう。
歯は何回生え変わる??
私たちの永久歯は一度抜けると、二度と生えてくることはありません。
アルマジロ、カンガルー、コアラなど、一度生えた歯が全く生えかえわらない動物もいます。しかし中には、歯が何度も生えてくる動物もいることを知っていますか?
ワニやヘビなどの爬虫類は歯が欠けたり抜けたりしても、また新しい歯が生えてきます
。サメにいたっては、たった1ヶ月で全ての歯が生えかわる時もあるとさえ言われています。
私たちにとっては、うらやましい限りのように思えますが、必ずしもそうではないのです。
実は、生えかわる生き物の歯と、私たちの歯には大きな違いがあります。
生えかわる歯は、尖ったものばかりで、獲物を捕らえるための道具にすぎません。
しかし、私たちには、食べ物を噛み切る前歯、ひきちぎる犬歯、
咀嚼(そしゃく)して飲みこむための奥歯という、3種類の歯があります
。
そのため、食べ物を口にしたときに、歯ごたえや、舌ざわりが楽しめます。
私たちの歯は一度しか生えかわりませんが、大切に扱うことで、一生きれいに保つことができます。