黒田歯科新聞第62

うがいの常識?非常識?

風邪引いていますか?
昨今、海外での鳥インフルエンザがニュースになっていますね。
インフルエンザや風邪の予防法と言われたら何が思いつきますか?

一般的には、帰宅をしたら手洗い・うがいをしっかりし、
十分な睡眠と休養をとり、室内を乾燥させずに加湿器を使い、
人混みなどに出かけることを極力避ける・・・
そんなところでないでしょうか?

うがいは非常識?

さて、その予防法の一つである『うがい』ですが、初めて見た外国人は一様に驚くそうです。
外から帰ってきたら、まず手を洗って、“ガラガラガラ〜ぺッ”っとうがいをするのは、
幼少の頃より言われ続けてきた日本人の常識といえます。
ところが、そういう習慣のない外国人からすれば、人前で唾を吐く以上に
汚らしい行為に見えるそうです。

うがいの有効性

ある大学の調査結果をご紹介します。
全国18の地域で、無作為に選んだ387名のボランティアを対象に行われました。
3群に分け、[何もしない][水だけでうがいをする][ヨード液でうがいをする]を実行してもらい、
風邪の発症率を調べたものです。

その結果によると、[何もしない]グループでは100人中26.4人が風邪を発症したのに対し、
[
水うがい]をしたグループでは17.0人、
[ヨード液でうがい]したグループでは23.6人だったそうです。

水うがいでは、約4割の発症率の低下が認められたということになります。
手洗い・うがいをするということは、たとえ見栄えが悪くとも、
風邪の予防になることが実証されたというわけです

ただし、予想に反して[ヨード液でのうがい]には、著しい効果は認められませんでした。
この原因としては、ヨード液による咽頭周囲の常在菌叢の破壊と
正常細胞の傷害が最有力として挙げられます。

薬液により傷つき、荒れた粘膜では、かえって感染の可能性を高めてしまうようです

H25 6月発行