黒田歯科新聞第51号
毎日暑い日が続きますね。
セミの声が響く中、子どもたちは外で元気に遊んでいます。
今回は子育て真っ最中のお母様方からよく質問される虫歯菌の母子感染についてです。
お母さんから赤ちゃんに虫歯菌がうつる?
ミュータンス菌等の虫歯の原因菌は、生まれた赤ちゃんのお口の中には存在しません。
ミュータンス菌は硬い組織にしか住むことが出来ないので、赤ちゃんの、歯の萌えていないお口の中では生きて行けないのです。
お口の中にミュータンス菌が見つかるのは、だいたい乳歯が生え始める生後6ヶ月頃からです。
実はミュータンス菌は、赤ちゃんと触れ合う機会の多い家族から、食事中のスプーンの共有や口移し、スキンシップ等によって、うつるのです。主にお母さんからの感染が多いので、母子感染と呼ばれています。当然、お母さんのお口の中の衛生状態が悪く、ミュータンス菌が多いほど、より感染し易くなります。
つまり、母親が赤ちゃんにしてあげる愛情表現、スキンシップや味見などのすべてが虫歯感染の原因となってしまうわけです。しかし、逆に考えると、注意さえすれば、虫歯は未然に防ぐことができるということにもなるのです。
虫歯の原因である虫歯菌(ミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。
虫歯菌は歯のような硬いところにしか住めないので、歯が生えていなければ生きていけないのです。
ところが、歯が生え始める生後6ヶ月頃から感染が始まります。
特に生後19ヵ月(1歳7ヶ月)から31ヵ月(2歳7ヶ月)までの時期に最も感染し、定着します。
乳歯の奥歯が生え始めると虫歯菌の感染率が高まります
奥歯が生え始めると感染率が高まる原因は、
(1)歯の本数の増加により虫歯菌の住み家が増えたこと
(2)砂糖の摂取する機会が増えてきたこと
(3)他の菌がまだ少ないこと
この時期に家庭や歯科医院でしっかり感染予防ができれば、その後は虫歯になりにくくなります。
しかし、赤ちゃんにとっても、母親や家族にとってもスキンシップは心の成長において大切で、必要なことです。またおじいちゃん、おばあちゃんにとっても孫とのスキンシップは楽しみのひとつでしょう。あまり厳密に規制することは難しいといえます。