File79 女性アーティスト戦線異常あり!!?〜最近の傾向とそれに対し思うこと@


今回は、今の女性アーティストシーンの最近の流れについて感じたことをざっくばらんに述べていきます。どちかというと雑記的・観念的要素が強いので、あまり深く考えずにお気楽に読んでいただけたらと思います。

シーンの流れは常に変わるもの。それ故に音楽に対する関心が尽きないといっても過言ではない。昨年、第一線で活躍したものが今年も同様に活躍できる、といった保証はどこにもなく、構造的不況がより一層深刻化する日本では、ほんの一部の重鎮たち以外、総じてセールス的に苦戦を強いられているのが現状といえよう。
例えば今の音楽シーンを作り上げてきた、98〜99年にデビューしたアーティスト達は、その影響をモロに受けている。宇多田を除き、浜崎・倉木・MISHA・小柳・モーニング娘・・・。時代をリードし、尋常ならざる数の売上げを記録した彼女らも、2003年の活動振りを見るに、仁義なき生存競争の中での厳しい現実を見せ付けられている。ある意味、いい曲を送り出すこと以上に、安定した売上げを上げることの方が遥かに難しい、ということの証明ではないだろうか。

そういった恐ろしいまでの時代の流れと平行し、もう2つの流れが音楽業界に来ており、上記事と合わせ、業界に深刻な状況を与えている。まずは2極化。
衣料産業やスーパーや外食産業を始め、多くのサービス・販売業界では既にこのことが生じ、かなり進行している。2極化には2つの意味がある。一つは、デフレによる「激安・それなりの質」路線とそれに対する「高価格高品質の高級志向」の2極化であり、もう一つは、最近いろんなところでよく言われる「勝ち組」「負け組み」の2極化である。ごく一部の勝者の独占と、それ以外の大多数の敗者。この厳然たる図式が、殆どの業界を支配しているといっていいだろう。
前者に関しては、篠原ともえの新曲の一件や、洋楽人気筋のCDが総じて邦楽よりも安いという現実に、邦盤がさらされていることは間違いない。しかし、他業種の小売やサービス業とは違い、文化であり著作物でもある音楽作品(書籍もそうだが)が前者の意味合いでの2極化になるのには、古から築き上げられた多くの規制や業界体質といった問題があり、まだまだ時間がかかることは間違いないでしょう。だが、後者に限っては、音楽業界も他業種同様、露骨なまでに少数の成功者と多数の非成功者という厳しい現実を見せ付けている。大雑把な計算で且つ、一部2002年のデータを引用するので恐縮なのですが・・・。日本における洋邦CDアルバムのタイトル数は約11000(2002年のデータ)。生産枚数は2003年で1億5000万枚。2003年の上位100タイトルの売上げ枚数が約4000万枚くらいになるので(日経エンターテイメントのデータを電卓計算で足した)、仮に生産枚数のCDがすべて売れたと仮定したばあい、全タイトルの100分の1の数で4分の1以上の売上げを占めていることになる。これは出荷されたCDが全部売れたと仮定してものであり、実際はこの比率以上といっても間違いではないでしょう。

で長くなりましたが、もう一つの流れは多様化・細分化。音楽のジャンル一つをとっても、分類可能なもの。いくつかのジャンルをまたいでおり厳密な分類ができないもの。など、そういったこと関係なしに、多くのジャンルがひしめいていることは、もはや言うまでもないことでしょう。かつてのように、ポップス・ロックといった単純な分類や、それぞれが持つ言葉の意味は、以前ほどには有していないのではと個人的に感じずにはいられない。

前置きの時間がかなり長くなりましたが、こういった芳しい状況と言えない中で、アーティストが生き残るには、抽象的ではありますが、大きく分けて2つ必要だと考えている。多様化・細分化に大きく関係があることですが、それは@専門性(スペシャリスト)とA万能性(オールラウンド)ではないでしょうか。





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