File74 コピーコントロールCDは音楽業界を救うかB


Bドライブに負担を与えること

CCCDが有する問題で、ある意味最も深刻なのがこの問題であろう。この問題はCCCDに使用しているプロテクト技術が原因になっている。専門的な話になるし、自分でもイマイチわからないところもありますが、なるべくわかりやすいように記していく。
音楽CDのプロテクト技術は主に2つあり、その一つがCDS(Cactus Date Shieldの略)である。通常CCCDという場合、このCDSのバージョン200の技術を用いているものが殆どだ。この特徴は、TOCというCDのアドレス情報(トラック数や時間)の部分に嘘の情報を書き込んだり、データの中にドライブやプレーヤーがギリギリ読み取れる程度のエラーを混ぜたりしていること。これらによって、パソコンでの読み取りを不可能にしているのである。
読み取らないだけならいいのだが、これがパソコンにとって、ドライブの損傷という深刻な問題を生じさす可能性がある。これはTOCに刻まれた嘘の情報を正確に読みこもうとするために、サーボが微調整を繰り返すあまり、ドライブやOSに過大な負担がかかってしまうことによって生じる。最悪ドライブの破損やOSのダウンといったことにもつながる可能性がある。この文面を書くに当たって参考にしたサイトでは、数々の実験によって実際にドライブが破損したケースがあるということだ。最近はレンタル屋において、CCCDということをジャケに記載しないのもあるし、ワーナーのようにCCCDであるということを公開しないメーカーもある(電話での問い合わせのみ)。CCCDであることを知らずにうっかりパソコンで再生してしまい、それによって壊れてしまったとしても、前回の他事争論にあるように、メーカー側が責任を取ることは一切ない。
通常のコンポやCDラジカセではこういったことはないものの、偽の情報によって音とびを起こす可能性がある。人間の耳では聞き取ることができない程度であればいいのだが、それはまさに運次第。
ちょっと話が長くなったが、エラーを混ぜるということも深刻である。本来の音楽データに必要のないものを勝手に混ぜているので、元の音楽データとは完全に別のものになる。よって音質が下がることはどうあがいても必然なのである。

以上CCCDの問題点について述べてきた。音楽を聞くための道具であるのに、様々な支障を生じさすCCCD。聞き手であり消費者である我々に、相当に不利益を押し付けているのは既にご理解いただけたことでしょう。しかし、それは何も聞き手に関してだけではない。アーティストに関しても違った意味で不利益を押し付けている。
当たり前のことだが、CDは歌い手や演奏者を始め、様々な人々の努力と才能が結集されたものである。すべてがそうとは言わないが、各々がよりいいものを作ろうと、様々な工夫や努力、思いがそこに込められているはずだ。
しかし、CCCDは、それを踏みにじっているといっていいだろう。レコード会社は、アーティストの権利を守るといったお題目で、一番大切な「作り手の思い」を見失っているように思えてならない。現に製作サイドでは著しく評価が悪い。(参照→http://park10.wakwak.com/~cik/cccd/#art もちろん全部ではありませんが・・・)。

次回以降は、そもそもCDのコピーが売上げ低下に拍車をかけているのか。CCCDによって売上げは回復したのか。コピーの問題を考える前に、そもそも現状の業界のあり方に問題はないのか、といったことについて述べていく。





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