File71 新年特集〜女性ボーカルグループを考察するB


今回からはその他の女性ボーカルグループについて述べていきます。

評価項目(10点満点 ただし若干歌姫辞典と点数は変わります)

@ボーカルの歌唱技術:評価の重点ポイントは歌姫辞典と同じ
Aサウンド構築能力:音の重ね方や響かせ方、サウンドと歌とのバランスなどの評価 
B作曲:歌姫辞典に記している内容と同じ 
C多様性 個性:音楽性の幅広さや独自性を評価
D将来性:売上げや能力などを分析した上で、この先の活躍の程度の評価
E所属する組織からの尽力 
F総合評価:以上の項目を考慮して評価 


・タンバリンズ
@7 A7 B7 C8 D5 E5 F7

GIZAの誇る美人アーティスト松永安未率いるタンバリンズの魅力は、ちょっとアメリカ西海岸を連想させる乾いた感のあるサウンドに、松永の憂いを帯びたボーカル・ポップ性溢れるボーカルが乗ることによって生じる、独特の温かみと少しの感傷にあろう。とことん明るすぎることも暗すぎることもなく、また激しすぎもたるすぎもしない爽やかな楽曲群は、まるでぬるま湯の温泉に入っているような心地よさを感じてしまう。このことこそが、彼らの大いなる魅力である。
松永を始め、メンバー内で曲を作ることの出来るメンバーの音楽的資質も非常に高い。
しかし、彼らの課題問題の一つは、このどっちにもつかずの「ぬるい」「ゆるい」音楽性ではないだろうか。確かにこのことは彼らのアーティストとしての確固たる個性であり魅力であり、彼らが支持される要素でもあろう。だが、この先の発展・進化はと考えると、このことは大いに問題となる。確かに、彼らの音楽性の範囲内において、かなりの成長を遂げたことは間違いない。が、彼らの音楽そのものが今後、劇的に発展・進化していく余地があるとは、ちょっと考えにくいし、仮にそうあったとしても、彼らの音楽性が故に聞き手がそれを明確に感じ取ることは、なかなか難しいのではないだろうか。
ただし、これは決して彼らを非難しているわけではない。繰り返しになるが彼らの個性であり魅力である。業界の第一線に立ってしのぎを削る、ということは恐らくありえないが、彼らを支持するファンの方にとって売上げとか流行とか関係なく、タンバリンズが良質な音楽を出し続ける優れたアーティストであり続けることは間違いないだろう。
もう一つの問題は、ガーネットクロウと同様、GIZAの自作アーティストに対する後押しの弱さである。この2つの要素を考えると、DEの項目の評価は低くせざるを得なかった。

・ラムジェットプーリー
@8 A7 B7 C8 D5 E5 F7

ガーネットクロウやタンバリンズに並ぶ、GIZAの音楽製作集団のラムジェットプーリー。彼らの魅力は、フレンチポップやボサノバなど多種多様の音楽を貪欲に取り入れ吸収した幅の広い音楽性。上品でおしゃれな曲調。それらを歌う松田の透明感溢れ、且つ囁くかのような歌唱にある。聞いていて極上の心地よさに浸れることは間違いない。万人受けはしないものの、はまる人はとことんはまる魅力を有しているといえよう。「センスがある」という表現が最も似合うアーティストの一つ。
アーティストとして非常に優れた資質を持っているものの、残念なことに事務所からの後押しが非常に弱い。昨年始めにアルバムを出して以来、全く音沙汰がないため、日々存在が薄くなっている・・・。よって最後の3項目はかなり厳しい評価にした。GIZAの冷遇は全くもって理解しかねる。

・ZONE
@6 A6 B6 C5 D6 E8 F6

女の子4人でバンド編成という形態は一時流行していたが、その当時にデビューしたアーティストらで今も残っているのは、このZONEくらいだろう。そんな彼女らの魅力は、町田が作る秀逸なメロディーと、メインボーカルMIYUの哀愁漂う歌唱にあるといえる。「Secret〜」「証」「僕の手紙」などは、まさにそうであろう。聞いていて、在りし日の感傷を思い出させる魅力がある。最初は未熟さと脆弱さばかり見せていた各メンバーだが、年齢と経験とを重ねることにより、演奏に自信を感じるようになった。
また、曲提供者である町田のよきサポートと、タイアップや番組出演などに関し、ソニーからの強い後押しは、彼女らの最大の強みであり幸運さでもあるといえよう。
メンバーが一人代わり、第二期ZONEが今年から始まりを告げたわけであるが、まもなく発売の新譜を始め、今後どういった活躍ぶりを見せてくれるのか非常に楽しみである。

・Go Go7188

@8 A9 B7 C5 D6 E6 F6
彼らの魅力は、卓越した演奏技術により生み出される、パンクロックやハードロック的な重量感溢れるサウンド、昭和的歌謡曲の要素を感じさせるメロディアスな歌メロ、こだわりと面白さを感じる詞、しかしそうであるものの、単純明快でわかりやすい曲の構成にあるといえる。昨今打ち込みサウンドの音楽ばかりが増えている最中、彼らのような高い演奏技術と力強さとを感じ取ることができるアーティストは大変貴重なのではないだろうか。万人受けはしないが、まさに「通好み」のアーティストであるといえよう。業界屈指の実力者である。しかし、問題もある。
彼らの魅力を感じ取ることの出来る曲種がかなり限定されているからだ。残念ながらこのことを克服しない限り彼らの躍進は厳しいと感じる。

・Ruppina
@7 A6 B7 C6 D6 E6 F6

エイベックス期待の新鋭Ruppina。彼らの魅力は、とことんメロディアスな曲と、それを表現する工藤舞の透明感と哀愁漂うボーカルにある。曲に美しさを与え、メロディーの魅力を引き出す上で多大な貢献をしているといえよう。声質の魅力に関しては、エイベックスでも1・2位を争うのではとすら感じる。
課題としては、殆どの曲がミディアムテンポのバラード曲ということか。彼女の声の魅力を生かした、「Violet Flow」のような曲が増えてくるといいのであるが。歌い手である工藤舞の優れた外見もあり、もうちょっとエイベックスの後押しがあれば、きっと人気がでると思う・・・。「ワンピース」のタイアップなど、ある程度恵まれたタイアップをとってももらっているものの、その成果が出ているとはいえない。しかし、個人的には今後も生き残ってほしいアーティストである。

大体自分の思いつく限り記していったのですが、こうやって自分が書いたのを見ていると、一線で活躍している女性ボーカルアーティストというものが本当に少ないなと感じずにはいられない。現状では、実力・人気ともにトップクラスなのはDo as infinityぐらいではないだろうか。
今年は既に平原綾香が話題になっているが、当然のことながら彼女もソロアーティスト。ここ5年以上、女性ボーカルグループ不振の時代が続いているといえよう。この状況を打破してくれるような、圧倒的な技量を有したグループが出てきてほしいのですが・・・。

次回からコピーCDに関して述べていきます。







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