File57 GIZAアルバム詳細評論その7〜ガーネットクロウ@


いよいよ大本命というべきガーネットクロウの新譜について解説していきます。正直未だに自分の頭の中でこの作品に対する整理をしきれてはいないし、分析もできていないのだが、今までの詳細評論以上の大作になることを覚悟で取り組んで行きたい所存。しばしお付き合いを願います。まずは、その前に今回は序論的なことから述べていきましょう。

2ndアルバム発表後に出た「スパイラル」「クリスタルゲージ」「泣けない夜も泣かない朝も」「君という光」の4曲。完成度はさすがガーネットクロウというべきものであったが、個人的に「君という光」以外、どうも釈然としないものがあった。ガーネットクロウがあえてやるべきものであるのかと。インディーズ・1stで提示してきた曲らと比べ、どうも楽曲の完成度及び曲の魅力がおちているのではと感じたからだ。さらに彼らの強みとしていた哀愁感・寂寥感・無常感・暗さ・深さといった要素を感じられなくなってきたのも、曲に対する不満を増大させた所以である。
過去の日記でのレビューにおいて、「中村の才能がつきたのか」「ガーネットクロウのファンサイトとしての看板をおろさなければならない」とかいう散々なことを述べてきたのは、まさにそのためである。
悪夢の如く究極のトラウマとなっており、Feel so bad・相川七瀬・パメラ・ZARD・マライアキャリー・ドリームシアター・マイケルジャクソンら私が贔屓にしてきた多くの名アーティストであっても払拭することがかなわなかった、「(デビューから)4作連続90点以上の作品を提示できたアーティストはいない」。ガーネットクロウも今までのアーティストらと同様、それを克服できないのかと、既発シングルを聞いていて深刻に悩みこんだものだ。やはり悪しき歴史は繰り返されるのか・・・、そんな絶望的なまでの気分になったとき、アルバム発売直前の作品である「君という光」が発売される。この曲は、1st・インディーズらで提示された名曲を上回るものではなかったが、かつての路線を堅実に継承した優れた曲といえるだろう。だが、過去のものと明らかに違うのは、歌い手としての中村のさらなる成長。特に中間奏でのコーラスはそのことを最も証明していた。この曲に完全に満足したわけではないが、それでもアルバムに対する期待感を醸成させる上で十分過ぎるほどのものであり、まもなく訪れるアルバム発売に対し、以前感じた不安ではなく、喜ばしさを持つようになった。
その思いを決定的にしたのは、公式サイトにおける収録曲試聴である。過去の日記にも記したが、ちょっと表立って言えない方法を使って、一部ではあるものの全曲の試聴をした際、このアルバムは駄作・凡作ではなく、ひょっとしたらとんでもない作品になるのでは?、と感じた。特に8・9・10の持つ圧倒的なまでの凄みと1・6のような心地よさと浮遊感、11のような新機軸を感じさせられる曲は、従来彼らに対していたイメージを一変させるとともに、アーティストとしての進化を、早くもこの段階において感じさせられたのである。
そしてアルバム発売当日。急ぎ足でCDを買ったものの、どうしても我慢できず店頭試聴機で早速聞くことにした。そこで始まる「今日の君と明日を待つ」のイントロ及び、Bメロ・サビメロのすばらしい展開と中村の広さと浮遊感を有する歌唱に完全に圧倒され、背筋がぞくっとした。それは、ついこの前まで抱いていた「不信」を木っ端微塵微塵に吹き飛ばすだけではなく、この作品が名盤であることを確信させるに十分であると直感的に感じさせるものであった。そしてその予想どおり、その後も優れた作品であることをより一層確信させる良曲が展開されることになる。また改めて記載することになるが、シングル以上にアルバムオリジナル曲の充実振り・中村の歌唱凄み・音作りの秀逸さなど、かつての作品と並ぶかそれ以上のものであると感じた。

というわけで今回はここで終わりです。

次回は作品の総論的なものをやろうと思います。







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