File31 転向とマンネリズム・王道、そして壁B


ついに3回目となりましたが、今回は前回までの論稿を踏まえ、自分が音楽を聞き続けてきた感じた一つの壁について記していく。
このサイトを見てくださっている方や私の知人からのこのサイトや私の評論に対して、「辛口」とか「厳しい」とかというご意見をちらほら聞きますが、自分ではそうは思っていない。それは、邦楽アーティストに関し90点以上をつけている作品が7月12日時点で、レビューした145作品中ちょうど30作品、アーティスト数に関しては82アーティスト中16アーティストと、共に約20%の割合ということからもそういえるだろう。
しかし、そういった事情にも関わらず、私が感じる一つの壁、それは洋邦学問わず自分がきちんと聞いた作品に関し、「4作連続90点以上」を成し遂げたアーティストというのがいないということだ。
ちょっとここで、今までに2作以上90点以上を獲得したアーティストの一覧を洋邦ともにざっと見てみく。

洋楽に関しては、
@マイケル・ジャクソン:「スリラー」「BAD」「DANGEROUS」
Aマライア・キャリー:「マライア」「Emotions」「Music Box」
Bドリームシアター:「Image and Wards」「Awake」「メトロポリスパート2」
Cクイーンズライチ:「Operation mindcrime」「Promised land」
Dイングヴェイ・マルムスティーン:「Marching out」「Fire and Ice」「Sevence sign」
Eウリ・ジョン・ロート:「アストラルスカイズ」「Prologue to The Symphonic Lgends」
Fジューダス・プリースト:「screaming for vengeance」「ペインキラー」
Gミスタービッグ:「MR.BIG」「Lean into it」
Hジェイソンベッカー:「Perpetual Burn」「PERSPECTIVE」
Iフェアウォーニング:「フェアウォーニング」「レインメーカ」「GO」
Jインフレイムス:「WHORACLE」「Colony」
Kアイアンメイデン:「Seventh Son Of A Seventh Son」「Fear Of The Dark」「Piace of mind」
Lピンクフロイド:「狂気」「ウォール」
などといった作品を挙げることができる。(ちょっときりがないのでこの辺でやめておきます)。一方邦楽では

M新居昭乃:「空の森」「RGB」
N倉木麻衣:「Dalicious Way」「Fairy Tale」
O小松未歩:「未来」「4〜A thousand feelings」「SOURCE」
Pガーネットクロウ:「First kaleidscope」「First soundscope」「スパークル」
QZARD:「Hold me」「forever you」
R柴田淳:「オールトの雲」「ため息」
S相川七瀬:「RED」「Pardox」「Crimson」
21PAMELAH:「Truth」「Pure」
22Feel so Bad:「Affect on your brain」「Funky side business」「Powergroove」
23COCCO:「クムイウタ」「ラプンツェル」

ということになる。
ここで見て判るのは、洋邦ともに複数枚数90点以上とったアーティストというのが非常に少ないということ。特に邦楽に関しては冒頭に記載した16アーティストから一気に10アーティストへと減っているのがわかる。さらに付け加えると、現役で活動中のアーティスト且つ連続で90点以上挙げているアーティストに限定すると、洋楽では0。邦楽ではガーネットクロウ、柴田淳、小松未歩のわずか3アーティストになる。(小松未歩は4・5th連続ということで)。そしてデビューアルバムからということで絞込みをかけると、ガーネットクロウと柴田淳のわずか2アーティストとなってしまうことから、いかに聞き手を魅了しつつ、連続して高水準の作品をデビュー時点から出し続けることの難しさを認識させられてしまう。実際、4作連続はおろか4作90点以上をとっているアーティストもいないのである。

今までデビューから3作連続というのは、フェアウォーニングとマライア・キャリーと相川七瀬とFeel so Badが達成していた、フェアウォーニングとFeel〜に関しては既に活動休止、その他両名に関しては活動しているものの、かつての面影すら感じ取ることの出来ない凡曲を出し続けているのみ。私にとって4作目というのが一つの鬼門になっているといっていいでしょう。
これにはやはり、長きにわたり活動することで音楽性が変化したり、ないしは楽曲の完成度に問題が出てきたりしてそのアーティストに対する私の気持ちが薄れ、楽曲を聞かなくなることにある。転向するにしろそうでないにしろ、高い楽曲の完成度を維持したまま且つ、自分が気に入るといった形で楽曲を提供してくれるアーティストが今のところ皆無であるのだ。
この壁を突破するための挑戦権を有しているアーティストは上記にもあるが、デビューから連続90点以上を続けているガーネットクロウと柴田淳、そして4・5th連続の小松未歩のみ。その中において私にとってのこの至上命題克服に一番近いアーティストはガーネットクロウだ。既に彼らはデビュー以来3作連続90点以上、しかも歴史的名盤入りの95点以上を獲得し続けているという唯一無二の偉業を達成している。今月にいよいよ待望の新曲が発表、コナンタイアップとしてもう1曲情報がでており、いよいよアルバムへと至る道が開けてきた。是非とも年内に出してほしいのであるが・・・。「スパイラル」「クリスタルゲージ」の2曲を聞くに95点以上の歴史的名盤へとなる可能性が今までの中では一番低いのであるが、新曲とアルバムオリジナル曲によってどれだけ盛り返すか大いに期待しているところである。新曲「泣けない夜も泣かない朝も」は公式サイトで試聴できる部分については大いに気に入っている。
ガーネットクロウも含んだこれら3アーティストがこの命題を乗り越えられなければ、もうこれを乗り越えることのできるアーティストは私が生きている間でてこないのでは、とさえ思うである。今後の彼女らの活動に期待だ。

いよいよ次回からこのサイト設立時から公約している「ビーイング変遷史」をやっていきます。今までの中で最大にして最強の大作になりますが、なんとかやっていきますのでお付き合いのほど、よろしくお願いします。  







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