他事争論

File163 2005年上半期音楽シーン総評の総評5〜GIZA総評編1


今回からGIZAの上半期の総評に入っていく。尚、今回の内容を読まれる前に、File142〜146「2004年ビーイング変遷史」を読んでいただけると幸いである。

@商的な惨敗
上半期の総評としてまず述べなければならないのは、「2004年ビーイング変遷史」でも述べた「商的な惨敗」がより一層際立ってきたことである。当然のことながら上記記事の対象である2004年からそれほどの月日が流れたわけではないが、CDの売上に関しては、あまりにすさまじい落ちっぷりを見せてしまった。その象徴とも言うべきものは、倉木の売上低下であろう。
2004年倉木麻衣の唯一のシングルとなった「明日へ架ける橋」の売上枚数は10万枚に達しておらず、オリコン年間ランキングでも111位という結果であった。しかし、最新シングルである「PSMY SUNSHINE」に関しては、初動売上が3万枚程度。その後売上を伸ばしているとしても、恐らく累計5万枚もいっていないのではないだろうか(明確な売上ご存知の方お教え下さい)。この調子でいくのなら、年間ランキング200位に入ることすら難しいだろう。
この売上を見るに、ファンクラブの会員以外の人、つまりは一般聴衆層が殆どCDを購入していないことになる。深刻すぎる事態だが、何故短期間にこういう結果になってしまったのかの理由は、正直に言ってよくわからない。

売上減に関しては、GIZAの広告塔的存在であり、対メディア戦略の柱である愛内に関しても同じことが言える。最新シングルの初動売上に関しては、タイアップ付であるにも関わらず2万枚程度。
ガーネットクロウに関しては、初動1万9千枚で前作・前々作の初動売上を上回る結果を見せ、GIZAの低迷状況において唯一健闘したといえるが、厳しい売上であることには変わりがない。
トップ3ですらこの状況なので、それ以外のアーティストの殆どに関しては、もはや売上枚数を把握することすら困難な状況となっている。
売上に関する結論は、全体的に売上水準が下がるとともに、倉木と愛内、ガーネットクロウ、その次の売上であろう三枝との間に差が殆どなくなってしまったこと(今までナンバー2だった愛内に関しては、初動において既にガーネットクロウや三枝に抜かれてもいる)。そして、GIZAアーティストすべての売上を足しても、業界トップである浜崎や大塚といったアーティスト一人の総売上に及んでいないという、過去に類を見ないだめっぷりを見せ付けてしまったことである・・・。
また、ガーネットクロウ・小松未歩と「自作ベテランアーティスト」が辛うじて踏みとどまり、倉木・愛内をはじめとした「非自作のアーティスト」の苦戦が目立ったように思う。
ただ、売上に関しては、あるに越したことはないし、あったほうが販促において何事も優位に進められるのは言うまでもない。ただ、究極的なところでは、活動に支障がないぐらいに売れてくれさえすればいいと考えている。ファンとして売上よりも気になるのはやはり曲の出来であろう。しかし、この点に関して、特に非自作アーティストに関しては、今年も厳しい見解を持たざるを得ない。
全体的な傾向としては、昨年よりも曲の質は上がったように思う。だが、一方でより楽曲の質が下がり泥沼の状況になっているアーティストも確実に存在する。上期のGIZAの顕著な特徴は、昨年時点でかなり明確に出ていた非自作アーティスト曲の完成度の差がより顕著になったということである。次回はこのことについて述べていく。キーワードを先にあげておくと、「大野愛果」「歌い手との相性」「歌唱技術」などなどである・・・。






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