他事争論

File161 2005年上半期音楽シーン総評の総評4〜GIZA編3


●GIZA編〜仁義なき活動評価

・スパークリング☆ポイント 0点

愛内と並ぶ上半期のワースト大賞と言えば、彼女らをおいて他にいない。上半期はシングル2枚発売であったが、そのすべてにおいて全く評価できるものではなかった。
曲のレベルの低さは言わずもがな。しかし、そのこと以上に問題であり、このグループを救えないものとしているのは、彼女らの、技術にも覇気にも魅力にも欠ける歌唱である。下手でもいいからそれなりの気持ちを込めて歌ってくれていれば、ここまで負の感情を抱くことはない。彼女らの歌唱は、単にそこら辺の若い女の子のカラオケレベルと大差ないどころか、下手をするとそれ以下と言ってもいいかもしれない。聞いていて何も感じないか、とことん不愉快になるかのどちらか。人様に聞かせるエンターテイメント作品・芸術作品としてこれではまずいだろう。作品の数を重ねるにつれ、よりそう思ってしまうのはいったい何故なのだろうか。最新シングルは表題曲を含めすべて論外の出来だった。★1つレベルの楽曲の数だけで言えば、当サイト史上恐らく彼女らが一番多いのでは。
曲と歌唱だけでも論外の出来なのだが、それに輪をかけているのが、ビジュアル戦略をはじめとした戦略全体の質の低さ。
最新シングルや今度出る1stアルバムのジャケを見れば分かるが、モロに「ケバメイク」である。こねは3つの点で間違っている。

1つ目は、彼女らの顔がそういったメイクをしても映えないこと
2つ目は、「奄美出身」と「へき地出身」という点を売り出した戦略と根本的に矛盾していること
3つ目は、今彼女らと同世代で支持を得ているタレントや、今年の新人アーティストにおいて、このようなメイクをしている者が殆どいないこと。


つまり、「都会に出て派手になりました」的容貌は「何の意味もない」のである。失礼ながら彼女らのレベルでビジュアル戦略をとっていくことそのものが相当に難しい。一体誰に対して訴えかけているのだろうか。それでも彼女らを売り出そうとするのなら、とことん「素朴な魅力」や「純朴さ」で押していくべきだった。1stシングル時と今と比べると、悪い意味での変わりように本当にうんざりしてくる。
何度も言ってきているが、今の芸能・タレント・歌手業界全体が「派手さやケバさ」に対して冷淡になっている点もある。特に10代の女性に関して・・・。今の人気筋及びブレイク予備軍の女優・タレント・歌手の殆どがケバメイクとは無縁の女性ばかりである。YUI、マーキー、ナナムジカ、植村花菜、愛名といった今年の上半期の有力新人女性アーティストを見ても、そのことは言える。もちろん、時流に沿うだけが戦略ではない。しかし、時流に逆らうには相当な実力が要求されるのは言うまでもないだろう。少なくとも今向かい風になっているケバさやお色気に関しては、それこそ倖田來未やMINMI、BENNIE Kぐらいあれば、何の問題もなく活動していける。当然スパクリに彼女らレベルのものはない。
何だかんだと言ってきたが、ファンの方には申し訳ないが、そもそも何のために彼女らをデビューさせたのかが理解しかねる。GIZAにその真意を聞きたくて仕方がない。


・岩田さゆり 50点

上半期はシングル2枚、ミニアルバム1枚とまずまずの活動ぶり。
21世紀に入ってからのGIZAアーティストの中で、デビュー時の後押しが最も強かったのは彼女ではないだろうか。大野愛果の曲提供だけでなく、ガーネットクロウのメンバーに全面サポートをさせた点を見ても、そう間違った意見ではないだろう。しかも次曲は小松未歩作詞作曲だし・・・。所属事務所であるスペースクラフトの圧力か・・・。
シングルレビューではかなり酷いことを書いたが、アルバムはまずまずの出来だったと思う。正直想定外の出来の良さにとまどっている。但し、この先のことを考えると決して楽観はできないだろう。それどころか課題・問題が山積している。金八終了以降、グリコ乳業株式会社「とろ〜りクリームonプリン」のCMと薬物乱用防止キャンペーンポスターに起用された以外、これといっての活動がないのが厳しい。GIZAが頼りにしていたであろう金八効果に関しても、オスカーの福田沙紀、武田鉄矢事務所の熊木杏里に取られた感が否めないし・・・。それ以上に歌手としての資質に欠けているのが辛い。声質はともかく歌唱技術に関しては本当に厳しい。
現時点では、技術的な問題を若さゆえの「未熟さ」「かわいさ」といった魅力として転化できている。成熟さを売りにする傾向にある最近の芸能事情を考えると、逆に新鮮さすらあるだろう。だが、それが通用するのはそれほど長い期間ではないと考える。早急にそれなりの対策を考える必要があろう。
ただ、スペースクラフトの公式サイト<http://www.spacecraft.co.jp/>を見るに、彼女は「タレント/俳優」のカテゴリーに属している。ということは、歌手活動はあくまで「副業」。本業でもなく、今後続けるかどうかもわからない歌い手にGIZA最高レベルの待遇を与えているとは・・・。切迫しているGIZAの財政事情や人材事情、売り上げ状況を考えると、何だか虚しさがこみ上げてくるのは私だけであろうか。
それなりに活動は出来たし、それなりの知名度を得たとも言えるので、「あんまり」な評価にはしなかった。


・高岡亜衣 25点

上半期はシングル1枚のみのリリース。アブリル系のロック曲を歌うには弱さが否めない歌唱、身内同士のつぶし合いとしか思えない上木彩矢の登場、など問題・課題だらけの彼女であったが・・・。新曲を聞くに、ロック調の曲ではあるが、意図的にその曲調を変えてきたようだ。この判断は賢明だと言えるだろう。但し、ソニーのYUIや木村カエラ、ユニバーサルのKOTO、キングレコードの植村花菜など路線が被りそうな猛者達がいることから、今後の活動に関しては依然として厳しいものがあろう。楽曲の質の向上と個性の確立が今後の決め手となるが、そのことが何よりも難しいのは、言うまでもない。
それと、彼女のもう一つの大きな問題は、曲調も歌唱も、そしてルックスもビーイングやGIZAファン受けしづらいことがある。ただ、JJモデル的なルックスはかなりの武器となる。女性誌と一体化した販売戦略を取れればいいのだが・・・。
何はともあれ、今が一番の勝負どころかもしれない。ここを乗り切れなければ、彼女に未来はない。


・竹井詩織里 70点

上半期はシングル1枚とカバーアルバムを発表した竹井。売上は厳しすぎるものがあるが、曲と歌唱のよさは、1stアルバムの出来がまぐれではないことを示したのではないだろうか。GIZAファンの一部からは「地味」とか「華がない」とかと叩かれている彼女ではあるが、個人的には、現時点でGIZAナンバー1の歌い手だと思っている。声の魅力と歌唱技術両方のレベルの高さ、バランスのよさ・・・、歴代のビーイングの歌い手を見ても竹井に匹敵できる者はそうそういないように思う。それどころか、他者の有力アーティストと比べても同じことが言えるだろう。その資質・魅力に関しては、平原綾香や一青窈、柴田淳といった歌い手にも劣ってはいない。さらに、カバーアルバムで見せた意欲的な他ジャンル曲への挑戦は、彼女の歌唱レベルを確実に高めた。当初は器用さや柔軟性に欠けると彼女に対し思っていたが、どうやらそれも殆ど払拭されようとしている。
竹井に関して、そのすさまじい歌唱力があるので、目も当てられないような酷い曲でもない限り、仮に出来が悪くても「並のレベル」まで引き上げることが可能。しかし、ここで最たる懸念材料となるのは、GIZAが「竹井の資質におんぶに抱っこ」してしまう可能性があること。そうなってしまったら、流石の竹井でも今後の成長は望めない。今竹井に最も欠けているのは、組織からの尽力であろう。GIZAの関係者は血反吐を吐いてでも、それこそアーティスト数を減らすなど無駄な出費を削減してでも売り出していくべきだ。次曲コナンタイアップ曲がどこまで彼女の知名度と人気とを高めることができるか・・・。一番の勝負どころがまもなく来る。






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