File149 最強音楽・最強アーティストを追い求めて〜RENAISSANCE列伝〜@


今回からルネッサンスの列伝本論に入っていく。本当はアルバム解説を中心としたもろもろの解説に入っていきたいのだが、実はそれが出来ない大きな理由がある。何故なら、ルネッサンスというアーティストグループは、「第一期ルネッサンス」「第二期ルネッサンス」「ダンフォードルネッサンス」と全くの別形態で3つ存在するからである。これらが何の接点もない単なる同名の別グループであれば問題ないのだが、そうでないことから話がややこしくなってくる。偉大なアーティストであるルネッサンスに対する理解の妨げになっているといっても言い過ぎではないかもしれない。今回ここで取り上げるのは、この中でも最も成功を収めた「第二期ルネッサンス」。
ということで、まずはバンド結成の話について記していく。但しここでの説明は、第一期と第二期だけにとどめておく。話が長くややこしくなるし、さして意味もありませんので、ご了承ください。それでも、かなり長くなるが・・・。ちなみにここら辺の話は、当サイト3月分から連載が始まっている「音楽を辿る物語」とリンクしている部分があるので、興味のある方は両方とも是非目を通していただきたいところ。ロックからハードロック、プログレへの分岐について理解が容易になると思う。

・第一期ルネッサンス(1968〜1971年)(手短に片付けたい)
ビートルズやジミヘンドリックスらと平行し、ロックからハードロックの流れを築き、ハードロックの基礎を築き上げたヤードバーズ。ベック、ペイジ、クラプトンという3大ギタリストを擁したことで有名なこのグループのボーカルとして活動していたキース・レルフが、長きにわたるルネッサンスの歴史を作り出した大元の人物である。しかし、1968年天才ジミーによってヤードバーズを追われたキースは(ペイジは後にZEPを結成)、ヤードバーズで果たせなかった新たな音楽を作り上げるためにグループを結成する。それが第一期ルネッサンス(オリジナルルネッサンスとも称される)。今までのロックとは違う、クラシックやジャズ、アイリッシュ音楽、フォークなどを取り入れた非常に斬新な音楽を提示した。後の第二期ルネッサンスに受け継がれる重要な要素でもある。ハードロックの開拓者的存在であるヤードバーズの元ボーカルが、ハードロックとルーツを同じくするプログレをやるアーティストグループを生み出すとは、何とも面白いではないか。
しかし、1969年、デビューとともにアルバムを発表して以降、活動が混迷を極めていく・・・。激しいメンバーチェンジを繰り返し、活動が全く安定しないという状況が続く。しかし、この時期にギタリストで作曲家でもあるマイケル・ダンフォードとピアニストのジョン・タウトが加入。この両名を含めた多くのメンバーが入り乱れた状況で作品製作が始まり、1971年、ようやく2ndアルバムを完成させる。しかし、この時、ボーカルを始め、作品製作に関わった3人のメンバーは既に去っていた・・・。メンバーのことはさておき、後の第二期ルネッサンス音楽の醍醐味でもあるべき美しさと叙情性があるのは、特筆すべき事項である。ちなみに、後のルネッサンスの作詞を手がけた人物も、この作品に参加していた。

ボーカルがいなくなったので、新たな歌い手をオーディションによって探すことになる。そこで登場したのが、20世紀最高の歌姫の一人、アニー・ハズラムである。アニーを迎えてからは、1期のメンバーであるキースともう一人の人物がバンド活動からは脱退し、裏からルネッサンスを支えるようになる。その埋め合わせのメンバーが入り、話の中心であり、史上最強の女性アーティストと思っている第二期ルネッサンスが動き出す。時は1971年、プログレの歴史と女性グループアーティストの歴史が変わった記念すべき年である。

次回からはアルバム解説を始めていく。





botan2.gif
他事争論過去一覧へ


botan1.gif
ホームへ