File148 最強音楽・最強アーティストを追い求めて〜RENAISSANCE列伝〜序論


何よりも美しく、何よりも気高く、何よりも壮大で、何よりも幻想的で、何よりも劇的な音楽を紡いだ女性ボーカルグループがかつて存在していた・・・。その名はRENAISSANCE(以下めんどくさいので表記はルネッサンスに統一)

音楽を聞く動機というのは、純粋に音楽が好きだからとか、音楽を聞いて癒されたいとか励まされたいとかだけでなく、友人や恋人が聞いているから、親が聞いているから、歌い手の容姿に惹かれたからなど、それこそ様々あろう。人それぞれが音楽に何を求めるのか、何を感じるのかによって無限にあるといえる。自分はどうだろうか。
こういう歌姫サイトをやっているのも、出来る範囲で多くのジャンルのアーティストの曲を聞いているのも、その理由の大きなものとして「史上最強の音楽やアーティスト」を見つけ出したいからがある。もちろんそれは、売上が多いだけの音楽(又はアーティスト)、一過性の人気だけで数年後には存在が忘れられてしまうような音楽、時流に迎合した音楽では断じてない。自分の価値観を根底から変え、精神的に大きな影響を及ぼす強烈さを持っている音楽、時代や他アーティストの存在によって左右されない確固たる個性と技量と魅力とを感じさせる音楽、一生にわたり聞き続けることの出来る音楽である。他の誰かがどう思おうと、宝物のように愛していけるかけがえのないアーティストや曲を死ぬまでの間にどれだけ見つけられるかが、自分に課した一つの目標といってもいいだろう。
ある統計調査の結果で18歳を頂点とした比較的若い年代の時に出会った音楽に影響を受けやすいのどうだの、という話があった。既にロック、ハードロック、ヘヴィーメタル、スラッシュメタル、アメリカンポップスに関して、既に最強の音楽・アーティストという問いに対する答えは高校から大学生の間に見つけている。その殆どが60〜80年代のオールドアーティストというべきものになるのだが、それ以降これらジャンルの音楽を聞き続ければ聞き続けるほど、自分の出した答えに確信を抱くと共に、もう死ぬまでこれらアーティストやその曲を超える存在に出会えないなとの思いを強めている。ビートルズ、レッドツェッペリン、メタリカ、アイアンメイデン、ジューダス・プリーストなどはその典型である。これらアーティストは既に現役を退いたか、活動をしていても往年期の魅力とは程遠いものを見せているだけ。メタルの分野において唯一現役で最強の領域にたどり着いているのは、ドリームシアターぐらいなものだろう。しかし、女性アーティストに関しては、まだ「最強」という答えを見つけられずにいる。いや、今まさに探しているといっていい。
その理由は、女性アーティストを聞きだしたのが、上記音楽らに比べると遅かった点にある。15〜20年ぐらい前から聞き出している上記音楽らに比べると、ZARD全盛期&ガールポップ全盛期からようやく聞き出したので、10年少しの歴史しかない。
90年代から多くの女性アーティストないしはグループが数多く出てくるわけであるが、その中において自分にとっての最強論で重要な位置に存在しているのが、この年代に栄華を極めたビーイング系列の音楽と、それと同時進行で浸透していった女性ハードロックである。前者は、ZARD→PAMELAH&相川七瀬(ビーイングではないが、織田哲郎絡みで)、後者は松田樹利亜、両方の要素を含んだので川島だりあ率いるFeel so badを挙げることができる。松田を除いたこれらアーティストは、複数毎数優れた作品を出したことと、独自の音楽性を提示し貫徹したことが、評価を高めた理由となった。この4者は90年代中盤から後半までにおいて最強アーティスト一団として君臨し続けると共に、今においても最強アーティストを考える上で重要な候補となっている。(但し4作連続90点以上は為せなかったのだが)。
時は過ぎ、98年を起点とし、21世紀初頭にかけて女性音楽シーンは動き出す。宇多田の登場による個性派・実力派アーティストシーンの形成である。同時に自分の最強アーティスト・音楽に関しても大きく動き始めることになる。その代表格が、97年デビューのCOCOOと小松未歩。また、この時期頭角を現してきた坂本真綾。たまたま見たマクロスプラスを通して知った菅野よう子と新居昭乃の2大巨匠。そして、1999年末にインディーズデビューしたガーネットクロウである。
ガーネットクロウは、優れた音楽性や技量のみならず、「4作連続90点以上の作品を送り出したアーティストはいない」という問題を克服してくれた最初のアーティストという面で、限りなく最強である。曲の安定性という面では小松に劣るものの、独自性や、自身の音楽性を次々と変革させていく求道型の姿勢や曲の持つ勢いを考慮すると軍配はガーネットクロウに上がる。2004年に、80年代から90年代にかけて活動したZELDAの存在を知り、その音楽性の強烈さとボーカルの歌唱の超絶さから、ガーネットクロウを最強の地位から引きずりおろすことになるが、現役日本人アーティストと条件付けるのであれば、最強はやはりガーネットクロウになる。しかし、これら動きを超越したところで、最強論を考える上でもう一つの重大な動きが存在する。今回のメインの話となるルネッサンスである。
90年代後半から21世紀初頭に聞き始めたデスメタル・ゴシックメタル、女性メタルを追い求めているうちに出会ったこのルネッサンスの音楽は、個人的にとてつもない衝撃を受けた。その芸術性、曲の完成度、美しさ、歌唱の上手さ・・・、すべてが超越したレベルに存在する。ガーネットクロウ以前に彼らの作品を聞いていたとしたら、「4作連続90点以上(デビュー時から)」という問題の克服の栄光も、このルネッサンスが獲得していたであろう。

現時点で「最強の音楽・アーティスト」に最も近いルネッサンスについて、次回以降述べていく。






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