♪File:7 音楽と癒し


皆様、辛い事や嫌な事、悲しい事などがあったとき、音楽によって励まされたり慰められたりしたことが一度ならずあることでしょう。今回は、音楽と癒やしに関する個人的見解というか、自分がそういった境遇にあったとき、よく聞く曲について紹介していきます。

個人的にひねくれもので素直じゃないところがあるので、辛いことや悲しいことがあったときに明るい曲や癒しを感じるような曲を聞くことは全くといっていいほどありません。逆に、救いのないような曲や暗さに満ち溢れている曲を聞いて、辛い境遇にある自分をさらに追い込み、これ以上ないほど落ち込ませることによって、「もうどうでもいいや」という気分にさせ、心身の安定を図る、というのが私の自己回復の方法です。そのためには、それを可能とする曲を用意しなければなりませんが、個人的には以下の曲を必ず、しかも連続して聞くようにしています。

まずは、定番竹内まりあの「シングルアゲイン」と「告白」。この2曲はまず基本中の基本でしょう。両曲とも、未練たらしくも昔の恋(男)に縛られている女の様を描いている曲なのですが、歌詞はともかく、曲のもつ暗い雰囲気というのにとにかく惹かれるところがあります。

次は松任谷由美の「あの日に帰りたい」。この曲は竹内まりあのそれとは逆に、歌詞に引かれる。特に「泣きながら〜」「今愛を捨ててしまえば〜」「少しだけにじんだアドレス〜」のところは、名曲紹介の所にも書いてありますが、聞いていて思わず涙が出てきてしまうもの悲しさに溢れていると思う。

次は昭和を代表する名曲、あみんの「待つわ」。この曲は、とにかく、片思いの恋にもだえ苦しむ人物の心理を鋭く描き出した救いようのない歌詞と、淡々としたボーカルワークが最高であった。片思いの恋に苦しんだことのある人ならば、この曲を聞いて何も感じない人はいないと思う。

そして小松未歩の「I don't know the truth」「Love Gone」の2曲。この曲は私にとって一生の宝となる曲といっても過言ではない。前者は、相手の真意が読めない〜つまりは、この曲のタイトルである真実を知らない〜ことにより生じる、愛に対する不安や葛藤を見事に表現した名曲で、メロディーの暗さがたまらない。後者は、これまたタイトルが象徴するように、過ぎ去った恋にも関わらず、未だに相手への思いに縛られ続ける人物を、哀愁さと劇的さを兼ね備えた秀逸なメロディーにより描いているが、歌詞の暗さに反して、曲全体の雰囲気は逆に感動的ですらある。それは小松のボーカルが曲調ほど暗くないことにより、逆に詩の持つ暗さが浮き彫りになるからであろう。この2曲は4thアルバムに並んで収録されているが、2曲まとめて聴くと、より効果的に心理的プレッシャーを受けることができます。

クライマックスは、ガーネットクロウの「未完成の音色」と「Crid a Little」。この2曲はともに、大切な人を失った悲しみを、壮絶なまでの慟哭メロディーで描いており、聞いていて思わず死にたくなってしまう気にさせられてしまう危険な曲。まるで深海に引きずり込まれるかのような暗さに溢れています。上記の曲らとの違いは、とにかくボーカルの持つ魅力がすごすぎる。耳から曲が入る、というより、お腹の中心から外へ向かって響き渡るような中村の声の魅力は、神がかり的ですらあるといえましょう。

以上が今までのラインナップでありますが、最近新たにこれら楽曲に加わる曲を見つけました。それは柴田淳の「隣の部屋」。過去の恋に縛られ続け、相手が戻ってくるのをいつまでも虚しく待ち続けている女の様を、70年代的フォークソングを彷彿させるメロディーで表現している曲なのですが、とにかく暗い、虚しい。そして、表現する柴田の歌唱も壮絶。まさか中村由利以外に、低音且つ少しハスキーな声質で、ここまで圧倒的な魅力を出せるアーティストがいようとは、世の中広いもんです。

ということで曲紹介は終わりですが、このページをごらんになっている皆様も、辛いことや嫌なことがあったとき、一度上記曲のような暗い曲ばかりを聞き続けて見てはいかがでしょうか。そして曲を聞くときには、部屋を真っ暗にし、布団にすっぽりもぐりこみ、ヘッドホンを使用することをおすすめします。
他にもこの曲はいいぞ、というのがあれば、是非とも教えていただけたらと思います。

次回のテーマは「カバーブームに異議あり」の予定です。







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