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ZONE 「ZONE E〜Complete A sids Singles〜」 | 2005・04・13 | 85点 |
| 唐突に送り出されたZONE最終作。解散が決まっても、通常ならオリジナルアルバム→ベストアルバムという流れになるはずだが、そうはならず、ベストアルバムのような形態になってしまった点に、腹黒い大人の事情やバンドを取り巻く状況の性急さ・複雑さを感じてならない・・・。ただ、そういった事情はさておき、純粋にベストアルバムとして非常に優れた作品だと言える。やはりそれは、収録曲の質が高いからであろう。 彼女らが浮き沈みの激しいガールズグループという形態であるにも関わらず、次々と消えていく他グループと違い、インディーズで3年、メジャーで4年と長きに渡り活動していけたのには、7・16や9・11とバンドとしての特性を全面に押し出したハードな曲や、若さを生かしたみずみずしさ溢れる曲にしばられず、哀愁漂うバラード曲や4曲目のようなダンスミュージック的曲もやったからであろう。そして、それらの殆どすべてにおいて、町田を主軸とした作曲家らの、わかりやすく煌びやかなメロディーと、MIYUを中心とした哀愁を漂わす歌唱というZONEならではの魅力があったからである。特に、3・7・8・10・12ら、少年期の在りし日の感傷・葛藤・悲恋を描いた曲らは、このことを証明する名曲というにふさわしい輝きを放っている。12曲目「僕の手紙」などは、今聞いても鼻の奥がツンとしてくる。 時系列順に収録曲した基本に忠実な編成もよく、彼女らの歌唱と演奏の成長を確実に見て取れよう。ただ、最終シングル「笑顔日和」での優れた歌唱と演奏とを聞くに、彼女らの真価が問われるのは実は「これから」ではないのかと思わずにはいられない。「解散」という厳然たる事実が突きつけられたことによって初めて感じる彼女らの存在の大きさ。98年の宇多田以降、日本女性音楽シーンがソロ中心となっていく中で、彼女らが業界で果たしてきた功績は決して小さくないと考える。その功績を知るに最適である今作は、ファンである人もそうでない人も女性アーティスト好きであるのなら、一度は聞いて欲しいと思う。(2005/04/17) | |||