ZARD

ZARD

 ZARD 「Good−bye My Loneliness」 1991・03・27 86点
ZARDのデビュー作。今のZARDには微塵も感じることのできないダークなハードロック曲を聞くことができる。織田・栗林・川島らの当代最強の作曲者が作る、哀愁漂うハードなサウンドは、坂井の憂いを帯びた声質に見事にはまっており、彼女のもつ魅力を存分に引き出している。初期ビーイングは、ハードロックとポップスの境界線を相当に破壊し、産業的音楽の確立に多大な役割を果たしたが、この作品は、その開拓者役割を果たしたという意味においても非常に重要な作品であった。
「愛は暗闇の中で」「女でいたい」は経歴の長いZARDの中でも屈指の名曲。見事な作品である。
 ZARD 「もう探さない」 1991・12・25 83点
前作とは違い、ハードロック色が弱まり、暗いバラード曲で占められている。完成度の高さは相変わらずで、地味ではあるものの、なかなかに聞き応えがある作品である。前作と今作、この両作品のすぐれた要素が昇華することにより、次作「Hold Me」という大傑作が生まれることになる。
「Hold Me」(95点)は名盤紹介へ
 ZARD 「揺れる想い」 1993・07・10 84点
ダブルミリオンを記録したZARDの最高売上げを誇る作品。作風的には前作までの暗い曲中心の楽曲からさわやかなポップ路線のそれへと移行した転換期の作品でもある。全体期に完成度の高い粒ぞろいの楽曲で固められており、特に「In my arms tonight」は秀曲。この作品以降、この作品で確立されたさわやか路線がより進められる事になるが正直このことがZARDの明暗を分けることになったと思う。いい作品ではあるが、個人的には納得いかない作品でもあった。
 ZARD 「OH MY LOVE」 1994・06・04 72点
基本的には前作と同一路線だが、中盤の「もう少しあと少し」「この愛に泳ぎ疲れても」「あなたに帰りたい」などZARDの代表する名曲に、過去の面影を感じるなど、若干昔の作風に戻った作品。その点に関しては前作より良かったのだが、それ以外の曲の完成度は、かつてない程に酷かったと思う。上記曲に助けられた感が否めない。この作品から、次作の「forever you」を除き、魅力に欠けるポップソングが横行する凡作をリリースし続けることになる。
 ZARD 「forever you」  1995・03・10 90点
第2期ZARDの最高傑作であろう作品。既に私の好きではないポップ路線に染まってしまっていたが、この作品の楽曲の完成度は非常に高く、ねじ伏せられた。
CMでのタイアップ曲が半分を占め、アルバムならではの醍醐味は感じないが、全体としてよくまとまった良作であると思う。この作品以降急速に人気が落ちてくるのだが、個人的にも、ファンとして聞く最後の作品となってしまった。最後の花火的作品であると思う。
 ZARD 「TODAY IS ANOTHER DAY」 1996・07・08 70点
既に業界での地位を著しく低下させていたZARDだが、そのことを如実に感じさせられる凡作である。確かに「愛が見えない」「マイフレンド」などを始め、良曲が結構あるとはいえるものの、かつての作品とは比べるべくもない。さらにそのことよりも、単なるポップソング的作風にZARDらしさというものを感じとることができなかったことが致命的であったと感じる。(2003/05/25)
 ZARD 「永遠」 1999・02・17 65点
ベストアルバムを挟んでの新作。悪くはないものの、そうだからといってこれといったよさというものも感じなかった凡作。既発シングルが大量収録されいることから、アルバムオリジナル曲が3曲のみというのも大きなマイナス点。だが、昔からのファンではなく、ZARDの2つのベストアルバムなどでファンになった人にとっては恐らく良作なのだろう。しかし、往年の哀愁漂うハードロック/ポップ的音楽にZARDの醍醐味を見出していた私にとっては、なんとも聞き心地の悪い作品であった。(2003/05/25)
 ZARD 「時間の翼」 2001・02・15 58点
ZARDの活動10周年の節目に発表された作品。しかし、内容的には残念ながら「がっかり」といった感想以外抱くことの出来ないものであった。過去の作品も結構酷評しているものの、少なくとも何曲かはましな曲があった。しかし、この作品にはそれすら見いだせなかったように思う。終盤に過去の名曲・人気曲のリミックスバージョンが収録されていることもこの作品自体の力のなさを物語っているように思えてならない。(但し、このリミックスの出来は最悪)。ZARDはこの先どこに行くのだろうか?。
 ZARD 「止まっていた時間が今動き出した」 2004・01・28 70点
今までとは違い、大野や徳永、中村といったGIZAの有力アーティストをふんだんに使用した超豪華な作品ということで、とっくにファンを止めた私ですら、大いに期待していたのだが・・・。ここ数作に比べると格段によかったものの、この作家陣に期待する出来からは程遠かったと感じずにはいられない。それは、大野の曲を始めとして、曲の完成度がイマイチぱっとしなかったこともあるが、それ以上にGIZAの製作陣の作る曲に坂井があっていなかったというべきであろう。坂井はその特徴のある声ゆえに、多少の曲調の違い関係なく完全に自己の歌唱(詞もそうだが)によって世界を作り上げてしまっているからなのではないだろうか。残念ながら看板大野の曲を倉木や菅崎ほどに歌いきれているとはお世辞にもいえない。やはり大野の曲を歌うにしては、繊細さと柔軟性に欠けると感じてしまうのだ。「もっと近くで〜」「瞳閉じて」など、まずまずの曲もあったのだが・・・。坂井の声質にぴったりはまる曲を作ることは、どうやらかなり難しいことなのだと感じさせられた1作であった。仮にこれら収録された曲を他の人が歌っていたとしたら(例えば、「さわやかな君の気持ち」を北原愛子に)、感想が変わっていたような気が・・・。逆に言うと、かつてのように「はまる曲」を作ることが出来たら、この上ない強みになることは間違いないのだが。(2004/02/10)



エンタメ問答に戻る



アーティスト一覧へ戻る



バツ丸のヲタク拝見に戻る