| 上戸彩 「AYAUETO」 | 2003・03・12 | 60点 | |
| 様々な方面で大活躍で飛ぶ鳥を落とす勢いである上戸彩の1stアルバム。上戸の、お世辞にも上手いとはいえない歌唱はさておき、それ以上に深刻なのは楽曲の完成度。シングル曲はそれなりに聞けるものの、アルバム収録曲は非常にたるく、何度も聞く気にはなれなかった。アイドルの副業的作品としては、まあまあといってもいいのだろうが・・・。ただ、個人的に上戸は俳優やタレントしての活動で十分だと思っているので、彼女の人気にあやかって中途半端な作品を出すぐらいなら、いっそこと歌の活動を辞めた方がいいのでは、と感じてしまう。でもファンであるならば、購入することにためらう必要のない作品だともいえよう。 | |||
| 上戸彩 「MESSEAGE」 | 2004・03・03 | 51点 | |
| どうやら本格的に歌手業をさせる戦略にあいなった上戸の2作目。だが、出来はというと、前作と同等かそれ以上に悪い。収録曲は、織田哲郎・酒井ミキオ・HAL・T2yaといった豪華な面々製作。しかし、その面々が作ったとは思えないほどに、ありきたりで面白みのないものになってしまっている。アップテンポの曲にしろ、バラード曲にしろ、展開に緊張感がなく聞いていて辛い。曲だけだとまあ並のレベルなのだろうけど、上戸の未熟で表現に乏しい歌唱と合わさってしまったことが、この結果を生じさせてしまったように思う。特に7・8・9曲目と、ダークなR&B曲を無理やり歌わせた感が否めない11曲目など、中盤から後半にかけて、歌唱力を中心とした諸所問題点が露骨に出てしまっている。当然のことながら「贈る言葉」のカバーは論外。これでは、歌い手の人気に便乗した作品、アイドルの副業的作品、道楽的作品といった認識しか持つことができない。前作からの成長に少しばかり期待していたのだが、5曲目でシングル曲の「感傷」以外、惹かれるものはなかった。1stのところにも書いたが、別に歌手業をさせなくてもいいような気がする。今作のような作品を聞いていると、柴咲とか倉木とかに対し、「やっぱりたいしたもんだよな〜」と感じてしまう。まあ、上戸のファンのための収集作品か。(2004/07/29) | |||
| 上戸彩 「Re.」 | 2004・12・08 | 70点 | |
| ドラマ・バラエティーで大活躍なのに、なんでここまで熱心に歌手活動をするのかよくわからん上戸の3rdアルバム。まあ人気者だから、「とにかく何やってもある程度の算段は尽く」という商売的見地に基づく動機は確かに理解できないではないが、前作から8ヶ月くらいしか間隔が空いていないのは、どう考えても普通じゃない。しかし、その期間の短さに反し、作品の出来はかなりいいといえるだろう。 前作ではヘボさしか見せなかった織田・酒井と、今回から加わったSinら有力作曲家が非常にいい仕事をしており、絶品の哀愁バラード曲の「ウソツキ」を主軸に、王道哀愁バラードの「シンジラレナイ=シンジタイ」。スパニッシュ風のギターと憂いを帯びたアップテンポのメロが冴え渡る「風」。南国的な雰囲気を感じさせる「涙をふいて」など曲種の広さとその完成度の高さはすばらしいものがある。そしてそれら良楽曲らが冬ならではの切ない雰囲気をかもし出しているのもいい。2004年におけるGIZA非自作アーティストのだめっぷりを見せ付けられている私にとって、この作品の曲やアレンジの出来は涎もののうらやましさといえよう。こういった作品がGIZAから出せればと悔やまずにはいられない。 しかし、そういった評価に反し採点を厳しくしたのには、やはり上戸の平坦で未熟な歌唱がある。声質は悪くないし、以前と比べたらかなり成長はしている。その努力も認める。が、曲の魅力を引き出しているとはお世辞でもいえない。良曲の存在が故に助けられているが、それはこれら良曲の魅力を大きく損なっていると同義である。 曲の出来だけだと80点代半ば以上のものがある。しかるべき優れた歌い手が歌っていさえすれば、かなりの名盤になったのは間違いないだろう。特に織田哲郎の曲は相川七瀬や北原愛子が歌ってさえいれば、確実に★4つ半以上のレベルである。 利益や話題性追求の悪しき業界体質が良曲を貶めた恥ずべき事例。優れた音楽が何のためにあるのか、真摯に考えて欲しい。ちなみにオロナミンCのCM曲「あの人に会いたい」と「エースを狙え」の「愛のために」は完全に蛇足。これも減点材料。代わりにオリジナル曲を入れて欲しかった。(2004/12/29) | |||