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TiA 「Humming」 | 2004・12・15 | 54点 |
| ソニーが送り出した女子高生R&BアーティストTiaの1stアルバム。各所で(特にHMV)「次世代を代表」「類稀なる才能」「プリズムを放つ輝きかのような中高音域の歌声」「全曲シングル」とすさまじい絶賛の嵐であるが、それら言葉に真っ向から異議を唱えたい凡作。 このアーティストや作品の問題を一言でいうと「音楽を構成する各要素すべてに個性が欠如している&突出したものがない」に尽きる。致命的な問題はないのだが、同時に何一つ美点・良点もない。あえて言うなら、R&B系主軸の音楽にしては英語の使用が少ない、というぐらいか。評価者泣かせの無味乾燥な作品である。ただし、致命的な問題がないのは個々の要素であり、それらが融合した結果としての曲にはかなり問題がある。3・4・7・8目といった曲を中心にはっきりいって「何の聞き応えもない」。また、悪くはないもののすべての曲のサビメロにこれといっての印象がないのもいただけない。R&Bを主軸とした音楽性を考えると致命的といっていいだろう。曲の凡さもさることながら、Tiaの歌唱と声質の没個性がそうなってしまう理由に拍車をかけてしまっている。 MISHAや宇多田が登場して以降、日本人のやるR&Bは急激に進化を遂げた。そしてそれは、ブームが去った今日、宇多田・倉木・melody.・クリケイ・BoAのような総合洋楽路線&聞きやすい路線で幅広い支持を得るか、TinaやDOUBLEのように、本場アーティストも顔負けなぐらいにR&Bを突き詰め通好みからだけの支持を得るか、の2つに別れたといえる。で、前者に必要なのは「なじみやすさ、万能さ、外見のよさ」などであり後者に必要なのは「歌唱力、個性、力強さ」などであろう。だが、このTiaにはそのどれもで上記アーティストらを凌ぐものがなく、また何を目指しているのかも不明確。総じて中途半端なのである。この手のジャンルを最も得意としているはずのソニーが題材的に送り出したにしては、あまりにも物足りない。それなりの才能があるのは確かだが、現状のままで行くのなら、先行きは暗く一発屋になる可能性が高い。(2005/01/09) | |||