坂本真綾

 坂本真綾 「Hotchpotch」 1999・12・16 82点
人気声優でもある彼女の初期の作品を集めたベストアルバム。巨匠菅野洋子が紡ぎ出す、高い完成度を有するさわやかなポップソングと幻想的な楽曲とで全体を構築している。
この当時の坂本はまだボーカリストとしては未熟であるが、菅野の作るこれら楽曲によって見事にその才能を開花させてきたといえる。エスカフローネのタイアップ曲である「約束はいらない」「Light of love」、ロードス島戦記のタイアップ曲「奇跡の海」はこれら楽曲の中でも絶品の輝きを放っている。坂本の曲を聞いたことのない人に対する入門用の作品としてうってつけのものといえよう。彼女を声優だからといってなめてかかると、とんでもないしっぺ返しを喰らう、ベストアルバム。(2003/08/02)
 坂本真綾 「Nikopachi」 2003・07・30 80点
坂本真綾の4年ぶりのベストアルバム。「ラーゼフォン」とNHKドラマ「真夜中は別の顔」でのタイアップ曲を中心に構成された作品。今作は、坂本の歌唱力・表現力といったアーティスト性を存分に感じさせる作風である。ここには、前ベストアルバムでの、菅野の楽曲にやや依存気味なところは微塵も感じず、菅野世界の一表現者として、4年間における彼女の著しい成長振りを見て取ることができよう。ただ、楽曲的にはかなりマニアックになっていることもあり、いわゆる「とっつきやすい」「入門用」という意味でのベストアルバムとしては少し問題があるように感じた。個人的にも上記タイアップ曲のような深遠で聞き応えある楽曲はよかったものの、この作品のもう一つの構成要素でもある「みんなの歌」的な楽曲には少しついていくことができなかった。しかし、ファンにとって、必需品であることにはなんらかわらない。それにしても坂本の歌唱は凄い。まぎれもなく業界トップクラスといえる。(2003/08/02)


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