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RIN’ 「時空」 | 2004・05・12 | 82点 |
| 東京芸術大学出身で、同期の女性メンバー3人で結成された若手アーティストグループRIN’のデビューアルバム。箏、十七絃、琵琶、三絃、尺八といった日本の伝統楽器を用いた和の要素を前面に押し出した曲に、ポップスやテクノの要素を加味しつつ、さらに民謡や童謡の要素を感じさせる歌が融合した音楽。十二楽房が登場してからというもの、民族音楽にも少し焦点があてられるようになったが、今作は、まさにその流れに対する日本人としての1つの答えを示した作品だといえよう。 出自が証明する彼女らの高い演奏能力と楽器の特色とをそれなりに生かせれている各曲は、ポップスの要素の加味やテクノ的なアレンジもあって、押し付けがましさやしつこさはない。比較的さらりと日本的な要素を提示しているということもあり、非常に聞きやすい仕上がりになっている。そうであっても民族音楽の魅力であるもの悲しさや懐かしさなどを感じ取ることができるのは、彼女ら及び曲の最大の魅力であろう。「Sakitama」「道心」といった歌入りものでも、「時空」「雅」「Will」といった演奏でも、その魅力が如何なく発揮されているのは、彼女らや製作陣の能力の高さと戦略の見事さを示している。但し、多くの賞賛点と同時に課題も多く感じる。まずアレンジがイマイチなこと。十二楽房ほどではないが、もう少し厚みのある音作りを心がけて欲しい。また、元々が演奏家であるが故に歌唱能力が未熟なこと。民謡や童謡調の歌を考えると、通常のポップスなどより問題となる。さらに、歌唱の問題とも絡むが、3人の歌唱が密接に絡むコーラスが少なく物足りなさを感じたこと。そしてCCCDであることも論外。 細かなところでは問題もあるが、デビューシングルの「Sakitama」が気に入った方、日本的な要素を感じる民族音楽が好きな方なら、聞いても損はない作品ではないだろうか。(2004/05/13) | |||