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PAMELAH 「TRUTH」 | 1995・12・21 | 90点 |
| 当時業界を席巻していた小室系の影響を受け、ビーイングが世に送り出したと思われるパメラの1st。しかし、小室系と大きく違うのは、デジタル的なサウンドを主軸にしつつも、ビーイングが最も得意とする「哀愁漂うメロディー」を取り入れたことと、小澤の切れ味鋭いハードロック調のギターと水原の憂いを帯びたボーカルとがある。それを存分に堪能できる今作は、全曲捨て曲なしのすばらしい完成度を有している。その点においてはパメラの作品の中でも一番。 また、恋愛にまつわる人間の負の感情を痛烈に押し込めた水原の詩も非常に面白い。この当時の時流を理解するのに最も適し、最も優れた音楽であったといえよう。「きれいになんか愛せない」「I Feeldown」は名曲。(2003/03/07) | |||
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PAMELAH 「Pure」 | 1996・09・04 | 92点 |
| パメラの2ndで最高傑作。全編を貫くスピード感と緊張、そして哀愁を感じる良曲が目白押し。特に「I shall be released」「君はどこにいるの」等で感じることのできる哀メロは絶品の一言。それを表現する水原のボーカルは、どんなタイプの曲でもはまる器用さを有しており、楽曲の魅力を引き出すのに多大な貢献をしている。どのタイプの曲でもそつなく歌いこなせるという点では、倉木や愛内の先駆者的存在といえよう。また、歌メロや水原のボーカルとは対照的に、切れ味鋭いギターと打ち込みサウンドによって楽曲に締まりを与えている小澤のギタリスト編曲者としての力量は職人芸といってもよいだろう。 レビューをしている現時点では、既に死滅しているタイプの音楽であるが、彼らの作り出した優れた楽曲は今聞いてもなお古臭さを感じることはない。(2003/03/08) | |||
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PAMELAH 「SPRIT」 | 1997・03・26 | 87点 |
| パメラの3rd。パメラがパメラとしての魅力を放っていた最後の作品だと思う。「涙」「SPRIT」「あいつ」などパメラを代表する名曲たちが収録されとおり、そのどれもで彼らの醍醐味である哀メロとシャープなサウンドを否応にも感じることができる。ただ、これら曲がよい反面、一部の曲で聞きおとりする曲があったのが残念であった。しかし、問答無用のテンションの高さにおいては今作が一番である。この手の音楽が好きな人にとって必聴盤であることになんら変わりはない。(1997/03/26) | |||
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PAMELAH 「HEARTS」 | 1998・9・30 | 71点 |
| パメラの4th。小澤の神通力が切れたのか、このアルバムにはかつての作品のような切れ味や勢いはなく、妙に軽い楽曲が多い。歌メロもいまいちで、総じて魅力に欠けている凡作だ。まさか彼らからこんな作品を届けられるとは夢にも思っていなかっただけに、当時の私にとって非常にショックであった。 さらに、今作が発表された98年は、小室系を中心に既にこの手の音楽が飽きられ始め、またMISIAとアメリカでの宇多田の登場によりR&Bブームへと移動していったこともあり、商業的にも大失敗であった。時代の流れを無常にも感じさせられる悲しい作品である。もう一作出して彼らは活動を休止することになるが、時代は既に彼らを必要としていなかった。3枚目までのような良作を出すことができるのであれば、今の音楽シーンであっても通用すると思うのであるが・・・。活動を再開して欲しいと思っているのは私だけではないだろう。 | |||
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PAMELAH 「ism」 | 1999・09・29 | 80点 |
| パメラの最終作品。前作がかなり酷く、それ故に次作である今作に関して全く期待していなかったのだが・・・。1曲目「この両肩を抱きしめて」、3曲目「許されない恋」、5曲目「傷跡」、8曲目「individualisum」などをはじめ、シャープ・シュール・リアリズム・ハイテンション・哀愁といった諸要素の高次元の融合というパメラらしさが戻ったといえる。その点では一安心といったところだろう。特に「許されない恋」「傷跡」は、絶頂期を想起させるパメラ節全開の秀曲。 全編を通して聞くことができるし、よく出来た作品といえるのだが、何かが物足りない。それは「キレ」と「狂おしい程の切なさ」、そして「暗さ」ではないだろうか。らしさが出ているが、どうにも各曲に妙な軽さを感じ、これら要素を希薄に感じてしまうのは、私の錯覚なのだろうか。そう、この作品の問題は音楽的な要素ではなく、当人たちの勢いや心の持ちようにあるような気がする。やはりここいらが彼らの引き際だったのか・・・。 くしくもこの作品が発表されたのは1999年。90年代中盤から登場し、時代を駆け抜け、この時代を象徴する音楽を作り続けてきたパメラの終わりは、すなわち90年代音楽の終わりと、倉木・ガーネットクロウ・愛内らのGIZA体制への移行を示しているように思えてならない。と同時に、水原由貴という希代の作詞家&歌い手を失ってしまった事実の大きさに、今尚引きずられている自分がいることを痛感させられてやまない(2004/10/14)。 | |||