Orange Pekoe

Orange Pekoe

 Orange Pekoe 「Orange Plastic Music」 2002・05・22 82点
フレンチポップやジャズ、ボサノヴァといった音楽からの影響を強く感じさせる複合的なポップソングをやっているデュオ、Orange Pekoeの1stアルバム。上記ジャンルの曲らを、やや低音で太めで力強く、かつ丁寧に歌い上げていくボーカルのナガシマトモコ、彼女の歌唱の間隙をぬって時にすばやく、時に丁寧に刻まれる藤本のギター共に、1作目とは思えないほどの巧さと完成度とを見せているといえよう。特に時に情熱的に、時に官能的に、時にしっとりと、曲調ごとに声の表情を使い分けるナガシマの歌唱は、本場と比べてもなんら遜色ないように思う。個人的には3・6曲目といった情熱的な曲よりも、2曲目「愛の泉」、5曲目「12ヶ月」、9曲目「やわらなか夜」といった落ち着いてじっくり聞き込めるような曲調の曲の方がお気に入り。なんともいえない心地よさを感じさせられる。この手の音楽と全くもって無縁な私でも、十分に楽しむことが出来た。
ただ、惜しむらくは、曲の性質上、どうしてもパーカッションやリズムパターンが一部曲で似通ってしまうことか。それとインストは個人的にいいとは思えなかった。但し、この手の音楽が好きな人にとっては、長きにわたって聴くことのできる、非常によく出来た作品ではないだろうか。好き嫌い関係なく、実力の高さを評価できる優れたアーティストだと率直に思う。(2004/09/07)



エンタメ問答に戻る



アーティスト一覧へ戻る



バツ丸のヲタク拝見に戻る