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中島美嘉 「TRUE」 | 2002・08・28 | 71点 |
| ドラマ出演を通しデビューするという異色の方法で世に出てきた中島の1stアルバム。カバー曲の「アメージンググレイス」やシングルの「STARS」「Will」をはじめ、全体的に良曲が多く彼女が製作陣のよき援護を受けていることを証明している。だが、前半のよさに反し、後半やや尻すぼみの感がしたことは残念である。で、肝心の中島の歌唱であるが、技術はないものの良い声を有しており、曲の魅力を総じて引き出していると言える。しかし、本人の歌に対する気持ちというか、意気込みというのをいまいち感じなかったのは致命的。彼女から感じ取ることのできる、今時の若者にありがちな「無気力感や野心のなさ」といったものが反映された歌唱が、残念ながらアルバムの評価を下げる要因となったといえよう。しかし、彼女の歌唱には、他の歌い手にはなかなか感じることのできない華やかさや艶っぽさを有しているのも事実。この点を伸ばせば、いい歌い手になるのではないだろうか。(2003/05/21更新) | |||
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中島美嘉 「Love」 | 2003・11・06 | 79点 |
| 発売されて1月もたたないうちにミリオンを達成した恐るべきアルバム。上手くはないものの魅力ある声質と雰囲気で歌い上げる中島の歌唱はなかなかのもの。シングルの「愛している」「雪の華」を始め、曲も粒ぞろいでよくできており、彼女が歌い手として非常に恵まれた環境にいることは間違いないといえるだろう。しかし、上記のように厳しい評価になったのには、前作と同様に、後半尻すぼみな感が否めなかったことと、中島の歌唱から気力や迫力というものを感じないことである。特に後者はかなり問題がある。魅力はあるのだが、いまいち気持ちを感じない。それが曲の完成度を考える上で、より高い評価を与えることができない最大の理由である。彼女には他者には感じられない、天から与えられた才能と魅力とがあるが、それに肉付けするかの如く、より「情感」を込めた歌唱を心がけてほしいと思う。(2003/12/01) | |||
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中島美嘉 「朧月夜〜祈り」 | 2004・09・29 | 70点 |
| 一時は高田万由子の夫として、今では日本を代表するバイオリニスト&ヒーリングミュージック作曲家として有名な葉加瀬太郎がサウンドプロデュースを担当した企画モノ限定アルバム。一応収録曲は7曲とミニアルバムの形式なのだが、リミックスや別バージョンで収録しなおした曲もあることから、純粋なアルバム曲は3曲とマキシシングル並。だが、値段は2000円以上とかなりせこい。 で、肝心な曲だが、出来は悪い意味で可も負もないといったところか。表題曲「朧月夜」を始め、さすが葉加瀬というべきかサウンドの完成度も高いし、一方中島の艶やかな歌唱も見事。だが、・・・毎度のこと作品からピシッとしたものを感じ取ることができないのが痛い。つまりは、相変わらず中島が「声の魅力」「器用さ」だけで歌っていると感じずにはいられないから。テストでいえば毎回89点という感じ。あと少しで90点を超えることが出来るのに、というもどかしさと一緒である。何故なんだろう、1stアルバム時から一貫して持ち続けているこのことをいまだに払拭できない。故にサウンドや詞との一体感がどうしても希薄に感じてしまうのが、今も昔も変わらず中島の問題である。 資質は間違いなく一流だと思うが、情感表現により念頭を置いた歌唱と、曲との調和や曲との一体感を心がけた歌唱を追求し、可能にしない限り超一流になることは難しいと考える。 ただし、今回のように、大物アーティストとのコラボは非常にいいのではないだろうか。彼女の潜在能力を引き出したり、アーティストとしての刺激を与えたりする上で大きな意味を持つように思う。これからもどしどしやってほしい。(2004/10/17) | |||
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中島美嘉 「MUSIC」 | 2005・03・09 | 72点 |
| 1 桜色舞うころ 2 朧月夜〜祈り 3 火の鳥 4 蜘蛛の糸 5 Rocking Horse 6 Carrot & Whip 7 Shadows of you 8 LEGEND 9 ヘムロック 10 SEVEN 11 FAKE 12 Fed up 13 ひとり | |||
| ジャンル区分 | ポップス ジャズポップス バラード | その他注記: | |
| 良い点・加点要素 | 楽曲の多様性 中島の声質と編曲のよさ | 項目番号:AJM | |
| 悪い点・注意点 | 曲の多用さに歌唱技術がついていけていない 曲の出来にムラがありすぎる | 項目番号:@BD | |
| ソニーの看板アーティスト中島の4thアルバム。豪華な製作者からの後押しを得ている点と既発曲(朧月夜とかね)を詰め込むというせこい作りには全く変化がない。後者は毎度思うのだが何とかならないのだろうか。ここで早くも軽く減点。 とはいえ、1・2・3など、彼女の声質のよさを最大限に生かした幻想的で荒涼とした悲しさを演出するバラード曲は絶品と言う他ない。彼女の歌い手としての魅力と曲の良さとがガチっとはまったときの強さを明確に示している。 そして今回、電子音を多用した気だるい雰囲気漂わす4曲目や、ジャズロック的な5曲目、陽の雰囲気を出している6曲目と、かつて以上に曲の幅広さを見せているのは賞賛に値しよう。特に軽快で切れ味のあるアップテンポのジャズ曲である10曲目はお見事。また、1・2作目で感じたような「本人のやる気のなさ」を感じなかったのもよい。ここまでで考えると、80点以上と過去最高の評価をしてもよかったのだが・・・。かつての作品と同様、出だしのよさに反し中盤から後半で失速してしまうのがいただけない。 浮いた編曲の8曲目を筆頭に、メロディーが間延びしまくっている12・13曲目は特に酷い。しかし、この問題と絡む&同じくらいに深刻な問題として、実験的精神や新機軸を感じさせる5・11・12曲目などにおいて、「中島の歌唱の脆弱さ」が露呈してしまっている点にある。結局このことは、今まで才能だけで歌ってきた中島の姿勢や、タイアップや話題性でごり押していくだけで、彼女にきちんと技術修練をさせなかった事務所やソニーの姿勢の積み重なった結果である。 今後、楽曲の幅広さや難度を上げていこうとするほど、彼女の「技術不足」が問題となろう。それが出来なければ、ソニーの後輩アーティストを始め、後進に抜かれていくだけだ。既にその兆候はあるように思う。(2005/05/05) | |||