| Miz 「Dreams」 | 2005・03・09 | 78点 | |
| 海外デビュー盤として作られた、全曲英詞のアルバム。1stアルバムやシングル曲からの選曲もあるが、曲名も編曲も変えられており、さらに新曲が5曲もあるので、1stアルバムとは全く違う趣を持っている。で、評価はというと、何とも「微妙だな」と思わずにはいられない。 雄大なロックバラード曲である1曲目を始め、北欧ポップらしい荒涼さがでている2曲目、重厚なギターリフと哀愁漂うMizの歌唱がかっこよさを創出している8曲目、ダンスミュージック的なノリと畳み掛けるMizの歌唱が冴え渡る9曲目、プログレや民族音楽的な要素を感じさせる、彼女の新機軸を見せ付けたダークなハードバラード曲である10曲目。と新曲に関しては、彼女の歌唱の成長と北欧製作陣の見事さを痛感させる良曲ぞろい。特にMizの歌唱は、海外の同系統有力アーティストと比べても何らひけをとっていないといえるぐらいに、洋楽チックな曲にかっちりとはまっており、実に見事に歌いこなせている。すばらしい!!。また、全編英詞であるものの、変に日本語が入っている1stアルバム収録曲に感じた違和感の払拭をもたらしたので、逆に好材料として評価できよう。 総じて、Mizの歌い手としての魅力や、ビクターや北欧製作陣の優秀さが素晴らしい形で結実した世界標準作品と言うにふさわしい。これら点から考えると、今作は80点台後半〜90点ぐらいに相当するのだが・・・。問題は1stアルバムやシングルからの使いまわしの曲にある。 ややくぐもった感がするものの、豪快さが強まった4曲目の編曲はいいのだが、彼女の出世曲であり代表曲でもある5・7曲の編曲の悪さが完璧に足を引っ張っているのがいただけない。やや遅めかつやたらと重い編曲と、無理やりな感がぬぐえない英詞の挿入は、この曲の有していた爽快さ荒涼さといった良さを削いでいるように思えてならない。また、Mizの歌唱のキレもやや悪い。こういった編曲が発売先である北欧3国やイギリスなどで受けるのかどうかはわからないが、従来版の編曲で詞だけを英語にしたほうが良かったように考える。この点が唯一且つ非常に大きな減点材料となってしまった。 しかし、この先のMizに大きな期待を持てる1作であるのは間違いないように思う。既発曲が多いので万人にお勧めできる作品ではないが、1stアルバムを持っていない人やMizのファンであるのなら、チェックしてもいいのではないだろうか。 追記:ジャケに関しては、ちょっと「ご勘弁を」と言いたくなってくる。1stアルバムのジャケやTVCMを見るに、彼女は結構な美人のはずなのに、今作のジャケ写はどれも?な出来で・・・。ファッションセンスも・・・。もうちょっと何とかならなかったのだろうか。それともこれが欧米人に好かれやすくするためのビジュアル戦略を貫徹した結果なのだろうか・・・。(2005/03/29) | |||