KOTOKO

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 KOTOKO 「硝子の靡風」 2005・06・08 69点
1 RETRIEVE      2 Wing my Way      3 覚えてていいよ
4 ため息クローバー      5 Meconopsis      6 ささくれ
7 琥珀    8 Re−sublimity     9 硝子の靡風
10 421−a will−     11 Free Angels    12 β−粘土の惑星
13 赤い玉、青い玉
ジャンル区分デジタルポップ デジタルロック インダストリアル ミクスチャー
良い点・加点要素シンセを柱とした重厚で洗練されたサウンド
悪い点・減点要素一部曲にある「アニメ歌手」然とした歌唱 ムラのある完成度
美少女ゲーム、アニメへの楽曲提供を主とする音楽製作集団としてその筋から絶大な支持を得ている「I’ve」。その看板アーティストKOTOKOの2ndアルバムであり、メジャーデビュー後初のアルバム。もちろん、楽曲製作やプロデュースはI’veの精鋭らが担当している。
流石に実力集団だけあってか、シンセを柱とした音作りにはただならぬものを感じる。インダストリアル系やミクスチャーのごとき攻撃性と重厚さ溢れるサウンド、流麗で美しいサウンド、爽快さやかわいさ溢れるサウンドどれもで高いレベルのものを提示できるのは、この製作集団の高い実力と特殊性を端的に示していると言えるだろう。公式サイトで公言している「妥協しない」という言葉も決して過信ではない。また、それを歌い上げる歌姫KOTOKOの歌唱も、激しいロック調の曲でも爽快なポップ曲でも、繊細なバラードでも持ち前の力強さと伸びやかさとを活かした歌唱で自在に歌いきっている。総じて音楽的な質は高い。だが、どこか釈然としないものがある。
まず全体的に打ち込み過多になっているので、通して聞くのは少し辛い。そして、このこととも関わるのだが、1・4・5・6曲目といったダークな哀愁を漂わすハードロック調の曲と比べると、2・3曲目といったアップテンポ曲が聞き劣りするのが本作の問題であろう。まあ好みで別れるところであるが、後者の曲における、如何にも「アニメ歌手」「声優歌手」的な歌唱がそう意識させる最大の理由となっている。この手の歌唱では、一般聴衆層からの支持を得るのは難しい。ただ、ハードロック調の曲の歌い手としてはかなりのレベルにあるので、個人的にはデジタルハードロックを核とした路線に今後行ってほしいと思っているのだが・・・。アニメ歌唱が気にならない人にとっては、今作は間違いなく良作であろう。逆にそうでない人にとっては、間違いなく厳しい作品となる。(2005/07/02)



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