| KOKIA 「Remember me」 | 2003・11・12 | 70点 | |
| 圧倒的な歌唱技術と個性的な声質、特徴的な歌いまわしで、独自の音楽世界を構築しているKOKIAの3rd。今作においても、それら美点よって、ケイトブッシュにも通ずる幻想的でメルヘンチックな世界を堪能することができる。その点ではよかったのであるが、曲の完成度にムラがありすぎたのが致命的であった。特に話題になったシングルである9曲目をはじめ中盤の5〜8の出来の悪さが耳についた。それ以降の後半の曲がよかったのでこのことはなおのこと残念。さらに、曲数が15曲と多すぎたのと同種の曲が多かったのも大きなマイナスである。彼女の歌唱になじめない人は絶対に聞き続けられないだろう。ただ、それを差し引いても彼女の、音楽世界を構築し、聞き手を引き込んでやまない歌唱はすごい。元ちとせも一青窈もこの点においてはまだ彼女の足元にも及ばないと思う。4・10曲目は本当にすごい!!。(2003/12/07) | |||
| KOKIA 「歌がチカラ」 | 2004・07・21 | 52点 | |
| 新曲らが五輪ソング、大手化粧品会社のCMソングとして起用されたことから、徐々に知名度があがり、注目されるようになったKOKIA。そういった最中に発表された待望の新譜だが、その出来に失望せずにはいられない。その最たる要因は、KOKIAの最大の特徴であり魅力であると認識している、「特徴的な声質と歌唱。ならびにそれらを存分に生かし表現した、ケイト・ブッシュにも通ずる、幻想的でメルヘンチックで美しく壮大な音世界」を微塵も感じないことにある。大物演奏家による演奏ばかりが目立つ1曲目。2曲目は、どこにでもあるようなさわやかなラブソングに成り下がってしまっているし、5曲目は「みんなの歌」にアメリカ的陽気な雰囲気を加味しただけで、詞の安直さやKOKIAの歌唱も含め薄っぺらさしか感じない駄曲。少し気だるさとラウドロック的な要素を感じる6曲目もKOKIAの歌唱とかみ合ってはおらず、違和感しかない。総じてスケールが小いし、それ以上にKOKIAの歌唱の魅力が出ていないのが致命的。こういった曲なら、他の歌い手がどっかしらで勝手にやればいいだけのこと。 申し訳ないが、3曲目以外評価できるもの・見出せるものがなかった。まさか彼女からこのような作品を発表されるとは予想だにしなかった。タイアップとか他者との共演といった社としての論理や、知名度が上がったことによるプレッシャーが彼女を狂わせてしまったのだろうか。今完全に自分を見失っているとすら私は思う。早急の軌道修正を社・当人ともに行わないと取り返しのつかないことになるような気がする。(2004/08/11) | |||