JEWELRY

JEWELRY

・1stアルバム 「JEWELRY FIRST」  ・2ndアルバム 「SUPERSTAR」
 JEWELRY 「JEWELRY First」 2005・03・09 60点
1.ココロが止まらない    2.胸いっぱいのこの愛を 誰より君に    3.忘れないで   4.LUCKYLOVE!
5.眠る君の横顔に微笑を     6.Delight Sweet Life     7.デイジー      8.Ibelieve
9.かじりかけのオレンジ     10.PASSIONATE WAVE     11.君と約束した優しいあの場所まで
12.白のファンタジー    13.違う世界で出逢えたら     14.ひらり 夢一夜
ジャンル区分J−pop
良い点・加点要素特になし
減点要素・注意点三枝曲のカラオケとなっている 収録曲が多いのにオリジナル曲が少ない
韓国ブームに便乗して売り出そうとする安直な魂胆がありありとするジュエリーの1st。低レベルな戦略やトイズ所属のライバル、シュガーの存在など、当初から難題・問題でひしめいている彼女らだが、作品の出来に関しては、そういったこと関係なくまずまずだといえる。それなりの歌唱力と声質の魅力、ジュエリーメンバーのひたむきな意気込み、ノリのよさなどで押していく潔さもあり、80年代的アイドル歌謡の雰囲気の曲をよく歌いこなせている。彼女らに関しては、どうしても日本語の発音という問題があるのだが、それが確実に克服されているとはいえないものの、デビューしてからの期間を考えると十二分に健闘しているといえるだろう。賞賛に値する。
アルバムの核となるシングル曲の出来が元々良かったこともあり、作品として水準以上のレベルは確保している。うんざりしてくるような酷い曲がない点を見ても、ここ最近のGIZA非作曲アーティストのアルバムやシングルより格段に出来がいいとすらいえる。アルバムオリジナル曲もまずまず。アカペラのコーラス曲である7曲目は面白いし、詞は最悪だがノリノリ曲で小澤のギターが冴える4曲目もそれなりのよさがある。彼女らの意外な一面を見たように思う。
ただし、この比較的肯定的な文面と、それに反し点数を低くした理由は、実は同じところからきている。収録曲の殆どがシングル・カップリングか三枝曲からの使いまわしばかりで、アルバムならではの魅力や面白みを上記曲ら以外に殆ど感じ取れないことである。収録14曲中10曲が既存曲であるので、アルバムとしてのお買い得感は皆無。収録曲の質を上げはしたものの、このやり方は誉められたものではない。シングルをきちんと買っている人に対する侮辱である。それといくら詞の提供を受けているとはいえ、三枝曲を収録することに何の意味があるのだろうか。歌唱力はともかく、日本語の発声の差もあり、やはり三枝が歌うほうが明らかに出来がいい。こういう作品の作りはGIZAファン、ジュエリーファン、関係なく多くの反感を買うだけだし、彼女らの個性を埋没させているだけ。アルバムとしてよくても、アーティストとしては致命的である。いい加減にしてほしい。
こういった点を考え、あえて厳しい評価にしたが、ジュエリーのファンやGIZAの音楽が好きな人であれば安心して聞ける作品ではある。
ところで、アルバムのタイトルは「JEWERLY First」となっているが、果たして「セカンド」はあるのだろうか・・・。(2005/08/22改稿)
 JEWELRY 「SUPERSTAR」 2005・07・27 58点
1. Superstar    2.Passion    3.真実ゲーム
4.Twenty    5.KIN      6.あなたを見送りながら
7.Liar     8.dear TIME(I'll be there)     9.DANJANG〜幸せになりたくて
10.Sunny Day     11.Superstar [Instrumental]      12.Twenty [Instrumental]
ジャンル区分K−pop  ダンス R&B 洋楽バラード
良い点・加点要素全編ハングル詞ということもありしっかりとした歌唱が聞ける
減点要素・注意点楽曲と戦略の不一致さ インスト曲2曲の存在 コテコテの洋楽曲ばかりなので聞いていて暑苦しい
何故GIZA所属なのか未だに分からないジュエリーの2ndアルバム。2作目が出るとは〜しかも前作から半年もたっていない段階で〜思っていなかっただけにかなり驚きである。が、それよりも驚きなのは・・・。

楽曲は前作とはうって変わって、R&Bや王道バラード、ダンスなど本場アメリカからの影響をふんだんに感じさせるK−popを全編に渡り展開している。作曲は全曲韓国製作陣により行われ、詞も全部ハングルで書かれるなど実に徹底している。1・7・8曲目といったアップテンポのダンス曲や、豪華なR&B曲である5曲目、洋楽王道バラード曲である6曲目など、1stアルバムにはなかったかっこよさやシャープさがあっていい。全曲母国語で歌ったことや自分達の得意な曲調であったこともあり、元来持ち合わせていた歌唱力の高さがいい具合に発揮されたからであろう。名前は分からないが、リードボーカルをやっている2人はかなり歌が上手いと思う。
K−popらしくダンスかバラードかと2者択一の面があり、通して聞くと若干くどい面や単調な面がある。だが、総じて出来はいい。洋楽思考の人であれば、それなりに聞くことのできる作品だと思う。
但し、結果として文面に反した厳しい評価にしたのは、この音楽性と商売対象とが全くかみ合っていないからである。
そもそも彼女らは、三枝曲のカバーや大野曲の提供など、一応はGIZAの人脈を生かしたJ−pop的な音楽で売り出されたはず。にも関わらず、今までの積み重ねを否定するかのように、今作で韓国人脈によるK−pop的な音楽をやっているのは全くもって意味不明。何故だ? 今作のような音楽性をやっている彼女らこそが、本来の姿なのは確かであろう。それはそれでいい。では、何故最初からそうしなかったのか。それ以前に今作のような音楽をやらせるのであれば、わざわざGIZAが売り出す必要も、そもそも獲得する必要もないだろう。デビューから1stアルバム、1stアルバムから今作へと至る流れの、どこをどうとればGIZAファンに対する販促効果に繋がるのか全くもって理解できない。高性能で格安のヒーターであっても、赤道直下の熱帯国では全く売れないのと理屈は同じ。音楽がよくても、それを主に聞いてくれるであろう人々の思考・要望を無視したものが売れるはずはないのである。
まあ、推測の域を全く出ないが、韓国サイドとGIZAサイドとの政治的な軋轢が生じたから、このような結果になったのだと考える。

うだうだ述べてきたが、音楽作品としては、今作は前作よりもかなり質が高い。オリジナリティーも感じられる。しかし、戦略面があまりに酷かったので、前作よりも下の厳しい評価にした。楽曲評価だけならば、+10〜15点くらいと捉えていただきたい。(2005/08/22)



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