HIGH and MIGHTY COLOR

HIGH and MIGHTY COLOR

 HIGH and MIGHTY COLOR 「G∞VER」 2005・09・14 47点
1.G∞VER      2.NOTICE      3.PRIDE     4.Naked
5.OVER      6.Days       7.SWEET ESCAPE     8.RUN☆RUN☆RUN
9.What for...    10.Rain
     11.With YOU
ジャンル区分ハードロック ヘヴィーメタル ラウドロック ゴシックメタル
良い点・加点要素ボーカルの声質ぐらい?
減点要素・注意点男性ラップの存在 不安定なボーカル ヘボな演奏能力 センスのカケラもないギターリフ 硬軟ともに中途半端 メタルらしい先鋭さやかっこよさがない
デビュー当初においては、日本の音楽シーンを変える可能性がある、とまで思っていたハイカラの1stアルバム。しかし、1stシングル以降ロクな作品を出してこなかった彼らの実力のなさを率直に反映するダメダメアルバムとしか言いようがない。吉野家のキャッチコポーを拝借すれば、「ダサい ショボい 何したいのかわかんない」になるか。
まず、大きな問題として、とにもかくにも演奏技術の稚拙さがある。当初こそ「良い」と思ったマーキーの歌唱も3以外の曲においては、声質の良さこそあれ、全体的に声量不足や音程の不安定さを露呈しているだけ(2曲目などはいい例)。しかし、それ以上に許せないのは、メタル的音楽を志向しているにも関わらず、しょぼしょぼの演奏技術。特にセンスのカケラもないギターは論外。なんだ、鋭さや創意工夫や力強さのカケラもないダサいギターリフは、すべての曲において足を引っ張っているだけ。又、ドラムにも重厚さを感じ取ることができないし・・・。「アンチノブナガ」時代ではメタリカのコピーをやっていたというが、いったい君達はメタリカから何を学んだというのだろうか(「ロード」「リロード」以降のメタリカか?)。
そして、極めつけは男性ボーカル。1曲目からして聞く気が失せてくる。下衆ラップぶりを披露する3・5曲目は言わずもがな、通常歌唱のボーカルである2曲目でも邪魔でしかない。そこまでして男性ボーカルを入れる必要があるのだろうか・・・。甚だ疑問。
さらに楽曲も良くない。単なるポップ曲に成り下がった6・8・10曲に関しては、(ツインギターをはじめ)このようなグループ編成にしたハイカラというグループの存在意義そのものに疑いを持ちたくなってくる。サビメロも実に単調だし・・・。
数少ない良曲は、メロディックメタル的美意識や疾走感を感じ取れる2・3曲目、痛快なロック曲である7曲目、ロックバラードである最終曲であるが、2曲目に関しては、「1曲目のアウトロと2曲目のイントロをつなげる」というメタルお約束の「型」を無視し、流れを切ってしまっているため双方の曲の魅力を減殺してしまっている。実に愚か。

これら負の評価は、一まとめとなることにより、作品全体における「メタル・ハードロック作品」らしい先鋭さや力強さ、痛快さをことごとく奪い去る結果になってしまっている。また、未熟であるにも関わらず、貪欲に他ジャンルの音楽へと触手を動かしている点は、楽曲の多彩さよりは「散漫」さを生み出す結果にしか現時点ではなっていないように思う。そもそもこういう系統の音楽は、通常のポップス、特にJ−popのそれとは違い、演奏技術をはじめとした音楽的な実力がないことに対する寛容さがない。「下手でも多少甘さがあってもそれが魅力に変わることもある」なんてことは極めて稀。中途半端な実力の持ち主がファッションやトレンドだけを意識してこの手のジャンルに手を出すと「見るも無残な結果」にしかならないの典型例であろう。

このグループを今後もまっとうに活動させたいのであれば、マーキー以外のメンバーに関しては、「自分達の実力を冷静に見極め、その上で何がやりたいのか」を考えさせる時間を設けるべきだ。まあ、それよりはマーキー以外のメンバーを全部解雇し、彼女のソロプロジェクトにする方が遥かに賢明だが・・・。とにかくもう一度出直したほうがいいだろう。今後もメタルやハードロックを柱としたヘヴィーミュージック志向でいくのなら、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、メタリカあたりの「聖典」を気が狂うまで聴き、「鋼鉄魂」を注入すべし。
今作を聴くのであれば、個人的にこのグループよりもかなり昔に同種の音楽をやっていた「move」の「Decadance」や「Deep Calm」(BURRN誌の前田氏も誉めているし)を聴いたほうがはるかにマシなように思う。彼らには、特にマーキーには期待していただけに、この結果には本当にがっかり。(2005/10/11)



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