GARNET CROWベスト

GARNET CROWベスト

 GARNET CROW 「Best Selection 2000 to 2005」 2005・10・26 97点
ディスク: 1
1.君の家に着くまでずっと走ってゆく(Indies version)     2.Mysterious Eyes     3.in little time
4.二人のロケット     5.未完成な音色      6.千以上の言葉を並べても・・・     7.夏の幻
8.flying     9.水のない晴れた海へ      10.Last love song      11.call my name
12.Timeless Sleep (new recording)     13.夢みたあとで     14.Holy ground

ディスク: 2
1.スパイラル (すぽると! ver.)     2.クリスタル・ゲージ       3.泣けない夜も 泣かない朝も
4.君という光       5.永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら      6.僕らだけの未来
7.君を飾る花を咲かそう      8.忘れ咲き     9.SkyNew Arranged Track     10.夕月夜
11.君 連れ去る時の訪れを      12.君の思い描いた夢 集メル HEAVEN
13.空色の猫 (GARNET CROW ver.)      14.「さよなら」とたった一言で...   15.夢みたあとで(live scope 2004ver.)
ジャンル区分J−pop ネオアコ ロック ハードロック プログレ
「ガーネットクロウの真髄は、アルバムオリジナル&カップリングにこそ有り!!」。そう確信する私にとって、このグループの非J−pop的な孤高性・圧倒的な実力を考慮すると、いわゆるありきたりな「ベストアルバム」なんていうものは、無用の産物以外の何者でもないと思い続けてきた。
さらに、未発表曲・新録・カバー曲の収録、そして極めつけの「プレミアムライブ」応募はがき同封と、アルバムやシングルをきちんと持っているファンに買わそうとする「セコさ」炸裂の編集方針も、ベストアルバムに対する個人的な見解に大きく反していて納得がいかない。だが、そういった考えも、今作に収録されている、彼らが5年の歳月の間に世に送り出してきた曲の質の高さを前に粉砕されてしまった。やはり彼らは只者ではない。

今まで彼らのシングル曲をアルバムオリジナル曲ほどに高くは評価していなかった。が、改めてベストアルバムの形式でシングル曲を聴き直すと、「いい曲いっぱい作ってたんだな〜」とこの音楽製作集団の実力の高さを改めて思い知らされる。リマスター処理が施され、音質や音のバランスが向上したこともあって、既に死ぬほど聴きまくった曲であるにも関わらず、新鮮味があったのも、こう感じた大きな理由であろう。よく、デジタルリマスターを売りにするベストが多いが、今作ほど、そうすることによる良さを感じ取れるベストも中々ないように思う(まあ、以前の音質が悪いのかもしれないが・・・)。
また、時系列にシングル曲を並べるベストアルバムの基本方針を厳守しつつ、その間にディスク1の3・5・9・14曲目、ディスク2の5・10曲目と、ファンの間では非常に評価の高い曲を盛り込むのも実に心憎い。特にシングル未購入者の方は、ディスク1の3・5曲目のすばらしさにきっと感動すること請け合いだろう。選曲に関しては、「Cried a little」「夕立の庭」「flower」「祭りのじかん」あたりが入っていないなど、ケチをつけ始めればキリがなくなるのだが、概ね妥当。というか、人それぞれ曲に対する評価や思い入れが違う彼らに関し、収録曲に完璧さを求めるのがはなから間違いだから・・・。
新録である「Timeless〜」も「スパイラル」もその出来に不満なし。見事というほかない。

CDを持っているファンにとっての目玉であろう最終3曲、「君の思い〜」、岩田さゆりのカバーである「空色の猫」、未発表曲である「さよならとたった一言で...」の出来も、他収録曲と比べると「抜群」とは言えないが、まずまずだと思う。

また、卓上カレンダーや写真集といった豪華特典や綺麗なパッケージなど、GIZA作品とは思えない丁寧な作りもすばらしい。ここ最近、音楽不況の影響からか、安直で拝金主義的な思考や出来の悪さしか感じ取れない駄ベストアルバムの乱発が続いているが、今作はそういったものと完全に一線を隔す近年稀な良ベストアルバムだろう。ガーネットクロウのことをあまり良く知らない人も、嫌というほど知っている人も、是非今作を手にしていただき、このグループのすばらしさを堪能していただきたい。

しかし、最後に一言言いたい。
やはりガーネットクロウに関しては、アルバム・シングルを全部揃えていただきたい。今作を聴いて少しでも彼らを気に入ったのであれば、尚のことである。
「嗚呼、すばらしきかな、ガーネットクロウ」(2005/10/31)



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