| 宇多田ヒカル 「Distance」 | 2001・03・28 | 84点 | |
| 宇多田の2nd。R&Bの申し子的存在として扱われた宇多田だが、この作品では、既にR&B色から脱却し、どちらかというとマライア・キャリーやセリーヌ・デュオンのような洋楽ポップスの王道的音楽に近い楽曲になっていると思う。 「can you keep a secret?」「Addicted To You」「for you」など宇多田の楽曲としてはおろか、日本の音楽史の中でも名曲足りえる曲が収録されており、全体的な完成度は高い。プロダクションやアレンジも世界的に通用するレベルといっても問題ないであろう。じゃあなんでこの点なの?と思われた方。それは、1stのところでも述べたが、前作よりましになったとはいえ、やはり圧倒的なシングル曲に比べ、アルバムオリジナル曲(悪くないのだけど)が聞き劣りしすぎる点にある。アルバムならではのよさ、ということの発見しにくさに関しては、エイベックスアーティストと質こそは違えど、根本的なところでは残念ながら変わらない。これは天才宇多田の唯一にして最大の課題であると私は思う。 | |||