| day after tomorrow 「Single Best」(通常盤) | 2005・08・17 | 70点 | |
| メイン作曲者である北野とSAYAKAの熱愛報道をはじめとした様々な大人の事情により2005年7月で解散と相成ったday after tomorrowのシングルベストアルバム。今まで発表されたシングルに未発表曲を加えた構成と、相変わらずのセコさ丸出しであるが・・・。 彼らのシングルが収録された今作を聞くと、1・2・3・7といった曲を中心に、煌びやかなシンセサウンドとメロディアスな歌メロ、MISONOの瑞々しさや哀愁を感じ取れる歌唱が見事に融合した楽曲の数々の完成度は高い。彼らが優れた楽曲制作集団であったことがよく分かる。が、同時に、解散までに至る彼らの活動や楽曲がついぞ花開かなかった理由も分かったような気がする・・・。 それが何なのかというと、 1・シングル曲を越えるアルバム曲を殆ど作れなかったこと 2・2枚のミニアルバム発表以降の楽曲乱発や、メロディックメタル路線への傾倒に象徴される実験性の打ち出しが、楽曲の質や彼らの魅力や強みを大きく下げてしまったこと 3・嫌悪感を抱かせてしまうようなセコセコな販売戦略を終始とったこと 4・様々なことで紆余曲折を経た後の音楽性が、所詮初期の楽曲の焼き直し&劣化版の感が否めず、さらにMISONOのビジュアルの後退とあいまって説得力を失ってしまったこと があろう。つまるところ、戦略の愚かさや、メンバー自らの墓穴を掘るような行為の連発により、「横綱・大関になれる資質があるにも関わらず万年関脇でい続ける」ようなB級臭さをあらゆる点で払拭できなかったことに尽きる。事実、エイベックスの中堅アーティストとしての地位から脱却できなかったし・・・。 無難な選曲でまとめたが故の、今作の面白みのなさと、6・8・11・14曲目といった、初期と比べると聞き劣りしすぎる曲の存在、相変わらずセコ過ぎる今作の販売形態が何よりもこのことを物語っているように思えてならない(限定版はあるし、同じ日にコンプリートベストも出すし)。 いっそのこと、これら曲をはずし、「gradually」「prize」といった初期の良曲を加えたベストにした方が良かっただろう。個人的にはこのベストを買うのであれば、「elements」限定2枚組盤を購入し、+「day alone」を購入した方がいいと考える。セコセコな販売戦略が、最後の足掻きであろうベストアルバムの存在意義・価値ですら、無き物にしてしまった。音楽性や実力は高評価に値するのに、最後の最後まで垢抜けないグループであった。ああ、合掌。(2005/09/26) | |||