day after tomorrow

 day after tomorrow 「day alone」 2005・03・09 85点
前作を持ってファンであることを辞めたday after tomorrowの5thアルバム。しかし、先行シングルの出来がまずまずだったのに惹かれ、彼らの作品を聞いてみようと再び手に取ったのだが・・・。彼らの作品の中では、現時点で最高傑作といってもいいのではないだろうか。
1・2・8・9曲目をはじめ、ここ数年露骨に顕在化し、彼らの楽曲の質の著しい低下を招いた「メロディックメタル」的な曲が殆どなくなったのが、高評価にした大きな理由である。かつてのように、「misonoの扇情的で繊細な歌唱とそれを引き出す歌メロと丁寧な編曲」という彼らの原点たる魅力が戻ってきた。
歌唱に関しては、パワー系の曲ではからっきしダメだったmisonoであるが、やはりメロディアスで憂いを帯びた曲を歌わせると実によく映える。みずみずしく、弾けるような魅力溢れる彼女の歌唱は、アップテンポの曲においては躍動感と明るさをもたらし、一方バラード曲やダーク系の曲においては哀愁を見事に演出している。曲の質向上に多大な貢献をしている様は、彼女がこのグループに必要不可欠な存在であることを再認識するに十分すぎるものだといえるだろう。目新しさはないが、misonoと同年代の女性の恋愛真理をつづった五十嵐の詞との相性もよい。スリムになった体型もあわせ、完全復調を宣言してもよさそうだ。

楽曲も「gradually」「My faith」級の名曲はないものの、1・2・10曲目などはそれに近いものを感じる。壮大なストリングスの挿入も以前以上に冴えに冴え渡っていて、聞いていて気持ちがいい。それだけでなく、メロコアっぽさを見せる5曲目など、新たな一面を見せているのも、今回の高評価に繋がった。

歌メロ・歌唱・編曲など、すべてにわたって高品質のものを見せ付けた今作は、狂っていた歯車さえ元に戻れば、datが優れた曲を安定して送り出せる卓越した音楽製作集団であることを見事に証明した力作。今やエイベックス随一のグループはDo As Infinityではなく彼ら。再び彼らのファンとして活動を再開しようと思う。ただし、曲に関してはこれといった不満はないが、唯一残念だったのは、前アルバム発表以降のシングルカップリング曲を全曲収録したこと。セコさ&手抜き感丸出しの構成は、なまじ本作収録曲の出来がよかっただけに残念極まりない。(2005/04/23)



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