Do As Infinity



「Break Of Down」(98点)は名盤紹介へ

 Do As Infinity 「New world」 2001・02・21 69点
前作が日本の音楽史上に残る名作だったので、今作も仕事を定時で抜けて買いに行くくらい期待していたのですが、見事に裏切られた作品である。全編を通じて前作のような民族音楽的・プログレ的深みがなく、単なるポップ・ロック調の曲でひしめいており、しかも曲全体の調子が似通っているのも大きなマイナス点。前作では多様性に秀でた伴の歌唱も、節回しが曲と同様すっかり単調になってしまい、聞いていて退屈であった。それでも彼らの作品でなかったら好評価だったのだが・・・。
DESIREが収録されていたのがせめてもの救い。この曲がなかったら、どうしようもないアルバムになったと思う。
このアルバムで早くもDAIのファンを辞めることになった。短い命であった。(2003/03/02)
 Do As Infinity 「Deep forest」 2001・09・19 83点
DAIの3作目。もう彼らに対する特別な思いはなくなっており、大して期待はしていなかったのだが、まあまあよかったと思う。もちろん1stと比べることはできないが、「深い森」「遠くまで」「冒険者たち」を始めポップ・ロックソングとして高い完成度を有した曲が多かったのが好結果につながった。楽曲が軽くなったことでの批判はあったみたいだが、前作よりはずっとましであると思う。でもやはりこれではDAIの意味がないような気がする。1stのような深遠且つ高尚で、多くの音楽性を内包しつつも、ポップソングとしての聞き応えを有していることが彼らの個性だと確信しているので。
でも昔の路線に戻ることはないだろう。(2003/03/02)
 Do As Infinity 「TRUE SONG」 2002・12・26 60点
DAIの4作目。しかし、この作品には1stのようなすばらしさも、3rdのようなポップ・ロックソングとしてのよさもまったく感じない駄作であった。特に1〜4曲目の凡さが致命的。ハードロック調の曲のサビは、単調なメロディーとそれ以上に単調な伴の歌い回しにより、どの曲においても同じようにしか聞こえない。それと「真実の詩」への評価がやけに高いが、確かにいい曲ではあるが、かつてのDAIの曲と比べると別にとりたててのものではないだろう。既に彼らの曲は、出だしを聞けば、その後の展開がなんとなく読める底の浅いものへとなってしまった。
1st時点では、日本の音楽史に残る屈指のアーティストであると思っていたのだが、今の彼らにはその面影が全くなく、単なる凡アーティストに成り下がったことを証明した決定的作品になってしまった。残念。(2003/03/02)
 Do as Infinity 「GATE OF HEAVEN」 2003・11・26 89点
ここずっと、彼らに対する評価がどんどん下がってきていたのだが、それを久方ぶりに払拭する傑作だといえよう。とにかく1stの路線に戻ってきてくれたことが何よりもうれしく思う。卓越した演奏技術とすさまじいまでのサウンド構築能力、そして曲の有する突進力が尋常ではない。後ろ二つに関してはガーネットクロウを凌駕しているとさえいえる。単調さが目立った伴の歌唱も今作ではかなり修正されており、従来有している力強さ・艶っぽさ、そして高い技術と表現力で多種多様の曲を縦横無尽に歌いまくっているといえよう。彼らが日本でもガーネットクロウと並び、まぎれもなく最高クラスのアーティストであるということを証明した渾身の1作である。「Gate of Heven」「ブランコ」は特に優れていた。ただし、個々の楽曲ではガーネットクロウにも引けをとっていなが、「本日ハ晴天ナリ」を始め、曲の完成度と伴の歌唱にムラあったこと、それゆえ似た印象を感じる曲があったことが90点の大台に乗らなかった最大の理由。それさえなければ名盤紹介に入れてもいいと感じたほどだ。何はともあれほっと一安心の作品といえよう。次作以降の彼らに大いに期待したい。(2003/12/12)
 Do as Infinity 「NEED YOUR LOVE」 2005・02・16 43点
DAIの6th。前作がかなりよくなったこともあり、今作にかなり期待していたのだが・・・。先行シングルのショボさがそのままアルバムに持ち込まれたが如く、「しょ〜もない」「くだらない」としか言いようのない駄作。名アーティストからへっぽこアーティストへの陥落を完全に決定付けてしまった渾身の愚作である。
とにもかくにも曲の質が低すぎる。かつて彼らの音楽から感じ取ることの出来た高尚さや芸術性・かっこよさは一体どこにいってしまったのだろうか。チンケさしか見出せないシングル曲である1曲目を始め、2・3・6・7・8・10といったアップテンポのロック曲において、歌メロの単調さとくだらなさ、ギター演奏の単調さ(ジャ・ジャ、ばかり)と気迫のなさ、そして何より伴のキンキンがなるか舌を巻くかだけの単調で安っぽい歌唱が耳について仕方がない。何の創意工夫もなく、かつてからの失敗の方法論を愚直に続けているだけ。しかも、やればやるほど質が下がっているからお話にならない。曲がこれだけしょぼいので、それに乗っかる詞が良い良くない(良くないのだけど)関係なく、伝わってくるものが何もない。また、硬質さや重厚さ溢れる編曲の質は高いが、曲そのものや歌唱がここまでヘボだと、曲に対する不愉快さを助長させるだけである。もちろん編曲に関しても、かつての曲のレベルには全く達していないが・・・。普通の編曲と劣悪な歌唱・単調な歌メロとが悪しき相乗効果をあげ構築された曲世界は、自己満足さだけが増長したアマチュアバンドレベル。もはや醜悪。駄曲と断じた「楽園」が今作収録曲最高レベルであることが、その最たる証明であろう。かつてからのファンに対する重大な背信行為としか言いようがない。
この作品のヘボさを生み出した戦犯たる伴の歌の下手さは、もう許容範囲を超えている。1stアルバムの時には、その表現の豊かさ・力強い歌唱・艶っぽさを感じる声質などなどを聞くに、「日本の女性ボーカル史を変えるぐらいの歌い手になる可能性がある」とすら思っていたのだが、今では平坦な歌唱しか出来ないダメっぷりを見せ付けただけ。並レベル以下である。
音楽を構成するすべての要素において、今のDAIに尊敬できるものはない。今まで素晴らしいアーティストが失墜していく様を数多く見てきたが、このDAI程落差が激しいものは記憶にない。アルバム名は「NEED YOUR LOVE」だが、私にとっては何の愛も見出せない「NO NEED」の作品。もう彼らの音楽を聞きたいとは思わない。(2005/03/12)


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