| BONNIE PINK 「Even So」 | 2004・05・12 | 86点 | |
| 1.Private Laughter 2.Ocean 3.New Dawn 4.5 more minutes 5.The Answer~ひとつになる時~ 6.I just want you to be happy 7.Mint 8.1・2・3 9.Last Kiss 10.Walk with you 11.人生ゲーム 12.Bedtime Story | |||
| ジャンル区分 | 北欧ポップス ブリティッシュロック J−pop | ||
| 良い点・加点要素 | 変幻自在の歌唱 煌びやかで緻密な編曲 洗練された楽曲 | ||
| 減点要素・注意点 | 後半失速気味 | ||
| 今までの派手な容貌を一片させたボニーピンクが、かつて彼女の名盤を彼女と共に生み出した北欧ミュージックの名プロデューサー、トーレ・ヨハンソンと再び手を組み送り出した待望の新作。骨太のギターサウンドやメリハリの効いたアコギのバッキング、ポップ性やみずみずしさ溢れるシンセサウンドによってもたらされる楽曲は、時に北欧の大地のような荒涼さや哀愁を感じさせ、時にブリティッシュロックのような乾いた感や力強さを感じさせる。本場の洋楽アーティストをも凌ぐ、本格的洋楽曲といっていいだろう。さらに、レベル高い欧州ポップの要素を見せ付けるだけでなく、ハードロックバラードの要素を感じる5・9曲目、ジャズ的なパーカッションが印象的な7曲目など曲の幅広さも見せつけている。 その秀逸な曲らを歌い上げるボニーの歌唱も見事だ。時にかわいく、時に力強く、時にやさしく、時に切なく、時にクールに、と非常に多才な表情で歌い上げる様に、いいようのないかっこよさを感じずにはいられない。この手の音楽を作り、見事に歌いこなせるのは、日本でも彼女くらいしかいないのではないだろうか。個人的にも大いに気にいった。 だが、ここでの言葉に反し点をやや抑えたのには、比較的暗く、荒涼感と力強さとかっこよさとを非常に高いレベルで提示した7曲目までの文句なしの展開に比べ、シングル曲「Last Kiss」を除く後半の曲並びにそれらが作る後半の流れに問題を感じたからだ。特に10・11曲目に、前半ほどの歌メロの魅力や曲の深さを感じ取れず、悪い意味でのたるさやぬるさを感じてしまったのが痛かった。それさえなければ90点をつけるにふさわしい作品だっただけに、実に残念。しかし、求める人にとって損はない実に優れた作品であろう。(2004/06/09) | |||