Aphasia

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 Aphasia 「WIND AND INNOCENT」 2004・02・25 80点
今の日本では天然記念物並みに珍しいといえる女性HR・HMグループ、アフェイジアのメジャー2作目。基本的には1〜2曲目で顕著に見られるように、プリーストやメイデンにも通ずる王道的メタルや伝統的メロディックメタル風の曲が作品の大半を占めるが、力強いバラード曲の4曲目、さわやかなハードポップ調の5曲目、グランジ風の7曲目、イングヴェイ的なミディアムテンポ曲の8曲目、プログレ的要素を有する大作バラードの最終曲など音楽性は非常に幅広い。さらにこのことだけではなく、どの曲においても徹頭徹尾美メロにこだわっていること。かつてこの手の音楽をやってきた先人たちとは違い、変に男性を意識したマッチョ志向にならず、女性ならではの・女性にしか為すことができないであろう柔らか味や暖かみやさわやかさを追及していているが故に聞き易いことが、このアーティストの個性であり美点であろう。それを可能としたのは、グループの卓越した演奏技術、特にボーカルの流風(るか)の、多種多様な声音を使い分けることの出来る器用さと、それを生かした多才な表現力である。歌も曲も演奏もかなり高いレベルであり、実によくできた作品。しかし、やや厳しい評価にした唯一にして最大の理由は、彼らの最大の魅力であるはずのメロディックメタル調の曲において、ギターリフと曲のリズムパターンがかなり似通ってしまっていることがあるからだ。3曲目と6曲目なんかはっきりいって区別がつかない。意外に忘れられがちだが、この手のアーティストに最も必要なものの一つに、メロディーだけではなくリフがある。ギタリストの方の今後の精進に期待したい。
まあ、細かいことはおいておいて、HR・HM好き、特に哀愁漂うメロディー(通称クサイメロディ)が好きな人であるのなら、「日本の若い女性グループだからな〜」という偏見を捨て、聞いてみる価値があるのではないだろうか。
そういった嗜好がない人でも、興味の持たれた方、全曲試聴ができるHMVの本作品のページをチェックされてみてはいかがでしょうか。(2004/05/12)



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