オリジナルニューアルバム発売後間髪いれずに発売されたベストアルバム。といっても通常のシングル曲や人気曲を集めたそれではなく、シングルのカップリングの曲やインディーズ時代の曲を集めた「裏ベスト」的なものである。「天龍」での和の雰囲気や雅さを感じる曲ではなく、これらの曲種と同じく彼女が得意とする、疾走感と突進力溢れるオルタナティブロック的な曲と、ちょっとジャズ的な曲とを中心に、収録されている。アルバムタイトルのユニークさが象徴するように、収録から顕著に感じるユーモラスで少し倒錯気味の詞世界は、なかなかに面白い。が、肝心の曲の出来というか、アルバム全体の出来はどうかというと、取り立てていいとは思わなかった。オルタナティブロックによる豪快さ・和的な雰囲気・ユーモラスさ・バラード曲での激情さ、のすべてが一つの作品に集約されてこそ、天野の才能と魅力とを感じることができると考えているからだ。。魅力の一面だけを凝縮させた3rdアルバムやこのベストは、聞いていて単調さやくどさを否めない。焦点を絞った潔さは賞賛に値するのだが・・・。残念ながら、天野の熱心なファン向けのコレクターズアイテムの域を抜け出てはいない。(2004/03/27)
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